独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

消防設備士甲種の受験資格の「無線従事者」に、第3級以下の陸上特殊無線技士も含まれる

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

消防設備士の甲種の受験資格は、そこそこに厳しい。しかし、なかには、やさしい受験資格もある。それが、「無線従事者」の「第3級陸上特殊無線技士」である。この資格があれば、消防設備士甲種を受けることができる。

【追記:2020/07/14】

「無線従事者」による甲種受験資格ですが、願書に「アマチュア無線技士を除く」と明記されるようになりました。

よって、アマチュア無線の免許では、甲種の受験資格にならないので、注意してください。

陸上特殊無線技士で甲種受験

結論から言うと、「第3級陸上特殊無線技士」及び「第1級陸上特殊無線技士」「第2級陸上特殊無線技士」は、消防設備士甲種の受験資格となる、という次第です。

このことは、わたしが電話で、大阪の消防試験研究センターで確認したので、確かです。

「第3級陸上特殊無線技士で、受けられます」といわれました。

大阪でそうなのですから、他府県でも同様でしょう。

そして、「第3級」が受験資格になるのですから、上位である「第1級」と「第2級」の陸上特殊無線技士も、甲種の受験資格となります。

さて、なぜ、こんなことをいうのかと言うと、消防設備士の甲種の受験資格は、結構きついからです。

学歴だと理数系の指定学科か学部の卒業か、それらの単位が必要です。

消防設備士乙種だと2年の実務経験が必要となります。

その他の資格要件としては、電気工事士か電気主任技術者。そして、建築士や技術士、配管やガスといった結構難しめの資格が必要です。

また、教員免許や消防行政3年という、特殊な資格や経験が必要だったりします。

こんな次第で、甲種の受験資格は、なかなかに「難」なのであります。

しかし、抜け道?もある

とはいえ、まったく甲種が受けられないわけでもないのです。

「第3級陸上特殊無線技士」を取れば、甲種を受けることが可能となります。

甲種の受験資格は、「無線従事者」の免許を持っている人にも与えられるのですが、当該「無線従事者」に、「第3級陸上特殊無線技士」が含まれているのです。

ですから、「第3級陸上特殊無線技士」の免許証を取れば、甲種の受験資格とすることができる、という次第です。

何が言いたいのか?

それは、「第3級陸上特殊無線技士」が超カンタンな資格ということです。

合格率は80%で、第3級や4級のアマチュア無線免許より“受かりやすい”試験、それが「第3級陸上特殊無線技士」なのです。

出題も例年ほぼ同じ。

このため、第3級の単独の問題集やテキストが販売されていないくらいです。

しかも、公式から過去3年分の過去問をダウンロードできてしまいます。

第3級・4級のアマ無線でさえ、単独のテキストが編まれていることと比べたら、第3級陸上特殊無線技士がいかにアレな資格なのか、お分かりいただけるかと思います。

しかも、年に3回も受験があるので、思い立ったら、即、挑戦できる資格です。

このように、「第3級陸上特殊無線技士」は、甲種の受験資格において、他の比較にならないほどの“容易さ”なのであります。

ですから、消防設備士の甲種を受けたいのだが、受験資格がないという方は、とりあえず、「第3級陸上特殊無線技士」を取ればよいかと思います。

勉強すれば必ず取れるし、受験の機会も多いので、比較的低負担で、消防設備士甲種の受験資格を獲得できるかと思います。

参考:1陸特の独学

参考:2級・3級陸特の独学

なお、第3級陸上特殊無線技士で受験資格が与えられるなら、他の「特殊無線技士」である、第1級・2級・3級の海上特殊、レーダー級海上特殊、航空特殊等の無線資格でも大丈夫かと思います。

陸上特殊は、わたしが確かめたので確定ですが、その他の特殊系は、尋ねてないので、確定的ではありません。

大丈夫とは思いますが、心配な方は、念のため各試験センターに問い合わせてみてください。

なお、特殊無線より上位の「総合無線通信士」などなら、余裕で受験資格になります。

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