あまりに寒いと、身体の動きは鈍くなるものでございます。
頭の回転も、至極同様でございます。
衣食足りて礼節を知る、と申しますが、人はたっぷりと衣類があって暖かく過ごし、食べ物が豊富にあってお腹がくちていないと、とても礼節などに気が回らないということでございます。
お勉強も同様でありまして、ある程度の環境が整っていないと、到底、実のあるお勉強ができなくなってしまうのでございます。
身体が冷え切っておりますと、全く少しも、頭に入って行きません。
冬という季節柄、できるだけ身体を冷やさぬよう、ご留意くださればと存じます。
本日のススメは、低予算ですぐにできる寒さ対策をいくつかご紹介させていただきます。
まず、頭でございます。
寒いときには、いの一に、頭にタオルを巻きつけましょう。
インド人やジプシーのような、ターバン状態・バンダナ状態になるわけでございます。
巻くタオルは、雑巾かウエスにする一歩手前のものがよろしゅうございます。
というのも、使い込んで多少ぼろの方が柔らかくて巻きやすく、頭にフィット、長時間巻いていてもずうっとしっくり来るのでございます。
どうして、タオルを巻くのかというと、頭から熱が逃げるからでございます。
体温は、どえらいくらいに頭から逃げていってございます。
スポーツ刈りという頭のカット方法がございます。
アレは、明らかに頭から体温を逃すための髪型でありましょう。
つまり、スポーツをする人は筋肉を使うため、身体にたくさんの熱がこもる。熱がこもるとばてる、動きが悪くなる。
ですから、髪の毛を短くして、頭から体熱の発散をよくする、といった塩梅でありましょう。
武士がちょんまげなのは、やはり身体を動かすのが商売だからでしょう。
タオルを頭に巻くつけておくだけで、体感温度は数度くらい、違うように思います。
次は、首元対策でございます。
首筋・首元が空き空きだと、背中で暖まった空気が速攻で逃げていってしまいます。
それを防ごうというわけで、それには、これまた、タオルを巻くのがようございます。マフラーでも構いません。
なお、このタオル(マフラー)も、ぼろいので結構です。
女性の方などは、使い古したスカーフでも巻いておくと、灰色のお勉強にも彩が出ますので、よろしいように存じます。
こんな風に、体温を逃がさないようにしておくと、空調の温度やカーペットの温度も数度は下げられるように思います。
何か電気器具を買って来て、部屋なり家の温度を上げることも寒さ対策ではありますが、身体そのものをすーすーしないことが、寒さ対策の第一歩であるかと存じます。
防寒とは、単に室内温度を上げることではなくて、体温を逃がさないことでもあることを、ご体感くださればと存じます。
2010年12月13日 8:48 AM
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