第32回‐工事間接費 過去問(令和5年3月実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、『工事間接費』です。シンプルで解きやすい問題です。計算ミスさえしなければ、フルマークが可能です。点数をこういう問題で確保しましょう。

第3問‐工事間接費

 ◇問題◇

 

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解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 落ち着いて計算してください。

問1解説

 問題文には、「当会計期間の予定配賦率を計算しなさい」とあります。

 嫌々、資料を目にすると…、

 「1 当会計期間の従業員給料手当予算額 ¥78,660,000」

 「2 当会計期間の現場管理延べ予定作業時間 34,200 時間」

 …とあります。

 割り算をするだけです。

 「78,660,000/34,200」の「2,300」が、予定配賦率となります。

問2解説

 問題文には、「当月の No.201 工事への予定配賦額を計算しなさい」とあります。

 資料を見ると、「No.201・・・工事 240 時間」とあります。

 当該240時間に、先の配賦率「2,300」を掛けるだけです。

 「240*2300」の「552,000」が答えとなります。

問3解説

 配賦差異の計算です。

 攻略ページは、「配賦差異の機械的作業‐建設業経理士2級の勉強」です。ここを元に解説します。

 資料を見ると、「当月の工事現場管理実際作業時間」は…、

 「No.101・・・工事 350 時間」

 「No.201・・・工事 240 時間」

 「その他の工事・・・2,100 時間」

 …となっています。

 作業時間の合計は、「350+240+2100」の「2690」時間となります。

 よって、予定配賦額は、「2300*2690」の「6,187,000」となります。

 さて、実際発生額は、資料に「6,200,000」とあります。

 差額は、「6200000-6187000」で、「13,000」です。

 以下は、わたしのやり方です。

 先の攻略ページに従って、T字勘定を書くと…、

 

 …となります。

 差額部分の“貸方”を埋める仕訳を切ると…、

 借方:配賦差異 13,000

 貸方:給料手当 13,000

 …となります。

 当該仕訳を、配賦差異のT字勘定に転記すると…、

 

 …となります。

 問題文には、配賦差異の繰越額等の記述は、ありません。

 よって、答えは、借方差異の「A」で、「13,000」となります。

こたえ

 

 …と相なります.

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第32回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:減資

 2問:法人税の納付

 3問:固定資産の交換

 4問:貸倒債権の取立て

 5問:完成工事進行基準

第2問:文章問題

 1問:未払賃金

 2問:銀行勘定調整表

 3問:固定資産の除去

 4問:火災保険

第3問 個別問題

 1問:工事間接費

第4問 理論+計算

 理論問題

 完成工事原価報告書

第5問 総合問題

 精算表:インデックス・ポイント

 精算表:設問1

 精算表:設問2

 精算表:設問3

 精算表:設問4

 精算表:設問5

 精算表:設問6

 精算表:設問7

 精算表:設問8

 精算表:設問9

 精算表:設問10

 精算表:設問11

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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