本問は、「完成工事進行基準」の問題です。第32回試験の第1問‐仕訳問題の5問目。おなじみ、工事進行基準の問題です。公式をガチ暗記して臨んでください。これができないとダメです。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
(クリックして拡大。)
結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
ところで、「借方」は「左がわ」で、数珠を持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、配偶者に水をかけるときの方です。
上記2つは、超絶重要な公式です。建設業経理士では、絶対に出ます。ガチ暗記しましょう。
おなじみの「工事進行基準」の問題です。
本問は、2年目が舞台なので、前期の収益を計算する必要があります。
問題文には、「前期に着工した請負金額¥28,000,000 のA工事については、工事進行基準を適用して収益計上している。前期における工事原価発生額は¥1,666,000」と、「工事原価総額の見積額は当初¥23,800,000」とあります。
「28000000*1666000/23800000-0」の「1,960,000」が、前期の工事収益であることがわかりました。
次に、当期の収益を計算します。
問題文には、「前期における工事原価発生額は¥1,666,000 であり、当期は¥9,548,000 であった」と、「工事原価総額の見積額は当初¥23,800,000 であったが、当期において見積額を¥24,920,000 に変更した」とあります。
工事原価の分子は、前期と当期の合計額となります。
んなもんで、「1666000+9548000」の「11,214,000」となります。
分母の方は、見積額が変更されているので、「24,920,000」の方を使用します。
んで、先に見たように、前期の工事収益は、「1,960,000」でした。
やっと、公式に入れる数字がそろいました。
公式ですが、「見積の修正」があるので、「こっちの公式」を使うことになります。
=28,000,000*(11,214,000/24,920,000)-1,960,000
=28,000,000*0.45-1,960,000
=10,640,000
…と、相なります。
本問ですが、ウッカリミスだけには、注意してください。
問題文には、「当期の完成工事高に関する仕訳を示しなさい」とあります。
いいですか?「完成工事高」の仕訳だけを切ったらいいのです。
過去問にあったのですが、「工事進行基準」の問題によっては、完成工事高の仕訳に加え、工事原価の仕訳を切らせる問題もあるのです。
本問では、完成工事高だけの仕訳です。サービス精神を発揮して、工事原価の仕訳(借方:完成工事原価、貸方:未成工事支出金)まで、切らないようにしてください。
さて、答えの仕訳ですが、「資産」の増加と、「収益」の認識なので…、
借方:完成工事未収入金 10,640,000
貸方:完成工事高 10,640,000
…と、相なります。
記号を付与すれば、答えは…、
…です。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
★みんなとシェアする