本問は『銀行勘定調整表』の問題です。おなじみ銀行勘定調整表の問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
◇問題◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
問題文には、「① 決算日に現金¥5,000 を預け入れたが、銀行の閉店後であったため、翌日の入金として取り扱われていた。」とあります。
これは、おなじみの「時間外預入」で、「銀行側:加算」です。
なお、蛇足ですが、念のため、第5問の「精算表」対策を見ておきます。
当該時間外預入は、時が経過すれば、銀行側が処理するので、企業側では、特にすることがないです。
よって、「仕訳なし」です。
問題文には、「② 備品購入代金の決済のため振り出した小切手¥15,000 が、相手先に未渡しであった。」とあります。
これは、おなじみの「見渡小切手」で、「企業側:加算」です。
仕訳を考えたら、すぐわかります。
企業側では、小切手振出時に…、
借方:未払金 15,000
貸方:当座預金 15,000
…という仕訳を切っていたわけです。
しかし、小切手が渡されてなかったので、上記取引を「なかったもの」にしなくてはいけません。
修正のための反対仕訳は…、
借方:当座預金 15,000
貸方:未払金 15,000
…です。
よって、「企業側:加算」となるわけです。
んで、第5問の「精算表」対策ですが、上記のような修正仕訳を切ることになります。
問題文には、「③ 借入金の利息¥2,000 が引き落とされていたが、その通知が当社に未達であった。」とあります。
これは、おなじみの「連絡未通知」で、選択肢の場合は、「企業側:減算」です。
これも、仕訳を考えれば、わかります。
銀行から、支払利息の引き落としの連絡がなかったので、企業側では、当該利息支払いの取引の仕訳が「まだ」なわけです。
当然、仕訳を切ることとなり…、
借方:支払利息 2,000
貸方:当座預金 2,000
…となり、「企業側:減算」となることがわかります。
そして、第5問の「精算表」対策ですが、上記のような仕訳を切ることになります。
問題文には、「④ 材料の仕入先に対して振り出していた小切手¥18,000 がまだ銀行に呈示されていなかった。」とあります。
これは、おなじみの「未取付小切手」です。
取引先は、いつの日か、銀行側に小切手を提示するでしょうから、「銀行側:減算」となります。
なお、企業側では、取引が完了しているので、「仕訳なし」です。第5問の「精算表」対策でも同様です。
ところで、「未取付小切手」ですが、以下のように、問題文を読み直すと、ぐっとわかりやすくなります。
問題文は、「材料の仕入先に対して振り出していた小切手¥18,000 がまだ銀行に呈示されていなかった」ですが…、
「材料の仕入先に対して振り出していた小切手¥18,000があったが、“取引先はまだ銀行に渡してなかった(提示してなかった)”」と、主語の「取引先」を補うと、文章の意味が明確になるかと思います。
蛇足ですが、当該「未取付小切手」は、「未取立小切手」と、実に混乱しやすいです。
「未取付小切手」は、先のように、取引先の問題です。
「未取立小切手」は、企業側が取り立てを依頼したが、銀行側で取り立てがまだのものです。
本試験の直前に、それぞれの意味と処理を、チェックしておきましょう。
①~④までを「表」にまとめると、上の画像のようになります。
後は、足し算と引き算をするだけですが、計算ミスの温床なので注意してください。
以下のように、「方程式」で計算すると、計算ミスが出ません。
まず、銀行側を計算すると、調整後の数字は、「1,267,000」となります。
当然、この数字は、企業側と同じとなります。
企業側残高を「x」としましょう。
そうすっと、「x+15,000-2,000=1,267,000」となります。
これを展開すると…、
x=1,267,000-15,000+2000
x=1,254,000
…となります。
企業側の残高は、「1,254,000」です。
銀行側の残高は、「1,280,000」です。
差額は、「1,280,000-1,254,000」で「26,000」あったことになります。
答えは…、
…です。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
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とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
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教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
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建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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