本問は『未払賃金』の文章問題。第32回試験の第2問‐文章問題の1問目。おなじみ経過勘定項目の処理です。考えてもよくわからない人は、“こういうもの”として憶えてしまいましょう。
◇問題◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
定番の経過勘定項目の処理の問題です。
なんだかよくわからない人は、解き方を憶えてしまってください。
なお、本問の「未払賃金」には、類問があります。「第28回(令和3年3月実施)‐第2問(3)」を参考にしてください。
また、当サイトにある過去問等を、「サイト内検索 経過勘定」で、活用してみてください。
問題文には、「前月末の未払賃金残高が¥9,356,000」とあります。
つまり、前月末には、以下のような仕訳が…、
借方:賃金 9,356,000
貸方:未払賃金 9,356,000
…切られていたわけです。
当該のような経過勘定項目は、月初に反対仕訳を切ります。
つまり、当月の月初には、以下のような仕訳が…、
借方:未払賃金 9,356,000
貸方: 賃金9,356,000
…切られたわけです。
次に、問題文には、「当月の賃金支給総額は¥31,530,000 であり、所得税¥1,600,000、社会保険料¥4,215,000 を控除して現金にて支給」とあります。
当月の賃金支払いの仕訳を切ると…
借方:賃金 31,530,000
貸方:預り所得税 1,600,000
貸方:預り社会保険料 4,215,000
貸方:現金 25,715,000
…となります。
ちなみに、「預り所得税」、「預り社会保険料」、そして、「現金」は、最終解答に影響しません。
建設業経理士2級によくある「フェイク(はったり)」なので、追求しないようにしてください。
前月同様に、当月でも、「未払賃金」を計上します。
額がわからないので、「×××」くらいに切ります。
仕訳を切ると…
借方:賃金 ×××
貸方:未払賃金 ×××
…となります。
上記仕訳のうち、当月の「賃金」に関するものを、T字勘定に転記してみると、上記の画像のようになります。
問題文には、「当月の労務費が¥32,210,000」とあります。
当該32,210,000は、「借方」残高に該当します。
整理すると…、
…の、借方残高部分が「当月の労務費」になるわけです。
貸借は、一致します。
「貸方」の合計は、「9,356,000+32,210,000」の「41,566,000」です。
よって、「借方」の合計も、「41,566,000」です。
差額を求めれば、「41,566,000-31,530,000」の「10,036,000」となり、これが、当月の未払賃金となります。
答えは…、
…です。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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