令和4年度(2022年度)毒物劇物取扱者 関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)の過去問+解説インデックス

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 令和4年度(2022年度)関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県) 毒物劇物取扱者(一般)の過去問+解説。公式の過去問には解説がないので選択肢ごとに解説を付与します。本ページはガイダンスとインデックスのページです。

インデックス

  1. 合格率とガイダンス
  2. 【必読】合格基準と足切り点
  3. 一般 過去問
  4. 難問リスト

合格率とガイダンス

 令和4年度(2022年度)の関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)の毒物劇物取扱者試験は、全体の受験者数は「1,739人」で、合格者数が「295人」で、合格率は「17.0%」と、相なりました。

 ちなみに、前年度は、「1,606人」の「577人」の「35.9%」でした。

 数字的には、昨年度より『マイナス18.9ポイント』と、だいぶ減りました。

令和4年度詳細

 最も受験生の多い「一般」は、受験者数は「1,567人」で、合格者数が「285人」で、合格率は「18.2%」と、相なりました。

 んで、「農業用品目」は、受験者数は「161人」で、合格者数が「10人」で、合格率は「6.2%」です。

 最後に、「特定品目」は、受験者数は「11人」で、合格者数が「0人」で、合格率は「0.0%」です。

 注目すべきは、「特定品目」の合格率「0%」です。こんな数字、初めて見ました。

 毎度思いますが、「農業用品目」や「特定品目」を受験するより、「一般」の受験が妥当、と思います。

総評・・・一般のみ

 関西広域連合の令和4年度試験ですが、「基礎科学」が明らかに難しくなっています。

 3~4問は、文系でも何とか取れますが、残りの問題は、「お手上げ」だったと思います。

 「第32問:錯イオン」なんて、初めて聞いた人も多かったでしょう。

 こういうとアレですが、「文系」の人は、本当に取れる問題をガチで取りましょう。なんとか合格に滑り込む可能性が高まります。

 次に、「性質・貯蔵・取り扱いの方法+実技」ですが、これまた、ハイレベルの問題が多く、「文系」の人は、「お手上げ」だったと思います。

 中途半端な勉強では、無理です。

 文系としては、正直なところ、確実な対策は、「ない」です。

 こういうとアレですが、わたしが実際に受けてたら、落ちてたと思います。

 できることは、テキストレベルの問題や過去問に出た問題を、ガチで取れるようになることです。

 1問・1選択肢とも落とさないようにしましょう。

 まあ、毒物劇物取扱者は、合格率が上がれば下がり、下がれば上がるので、次回の試験の「易化」に、望みを託しましょう。

【必読】合格基準

 関西広域連合の毒物劇物取扱者試験の合格基準は、以下の通りです。

 『総出題数に対する正答率が60%以上、かつ、試験科目ごとの正答率がおのおの30%以上の正答率のときに合格とする。

 つまり、合格基準は「2つ」あって…、

 1:50問中30問以上の正解。

 2:「法規」は「6問以上の正解」。「基礎化学」と「性質・貯蔵・取扱」は「5問以上の正解(※)」。

 …の、「2つ」の条件を満たす必要がある、ってな次第です。

 過去問演習では、上記正解数を意識して、解答してください。

【絶対注意】科目別に注意!

 注意して欲しいのは、「2」の「試験科目ごとに設定された足切り点」の存在です。

 足切り点は、『科目別』に設けられており、1科目でも「3割」を取れてないと、落ちます。つまり…、

 「20問」出題の「法規」なら、「6問」を…、

 「15問」出題の「基礎化学」なら、「5問(※)」を…、

 同じく「15問」出題の「性質・貯蔵・取扱」なら、「5問(※)」を…、

 …取らないといけない勘定です。

 こんな次第で、毒物劇物試験では、「捨て科目」ができず、どの科目も、満遍なく勉強しておく必要があります。

 とりわけ、「文系」の人は、「毒物劇物取扱者の独学」でも述べていますが、苦手だろう「基礎化学」で、「5問取ること」を、“至上命題”としてください。

 「理系」の人は、ふつうに勉強していれば、「足切り点」を気にする必要は皆無です。

 (※)15問出題の3割正解は、「15*0.3」の「4.5問」ですが、これを満たそうとすれば、「5問」を正解しないといけなくなります。

使用に当たっての注意

 過去問の解説ですが、試験年度の改定には、即しています。

 しかし、最新の改定には対応していません。

 (アレ?!)となったら、改定されたものかもしれないので、テキストや手引きの最新記述に、従ってください。

一般 過去問

 「一般」の「過去問」は、以下の通りです。

 「法規」は、「1~20問」の「20問」です。

 「法規」は、キチンと勉強すれば、余裕で合格点が取れます。

 「基礎化学」は、「21~35問」の「15問」です。

 「基礎化学」は、文系には厳しい問題が多く、取れる基礎・基本的なものを絶対に落とさないようにする必要があります。

 「性質・貯蔵・取扱」は、「36~50問」の「15問」です。

 当該科目は、難問も多いですが、それでも、取れる問題が多いです。

 キチンと勉強していれば、文系でも、ギリギリで合格点を確保できます。

 とにかく、文系にとっては、「法規」で、どれだけ点数を確保できるかで合否が決まるので、「法規」は、“満点”を目指してください。

 「基礎化学」「貯蔵等」は、ホント、足切り点+αの得点を目指してください。

 両科目は、勉強していても、眩暈がするほど難しいです。

一般 法規

 1問:法第1条・2条

 2問:特定毒物の取り扱い

 3問:興奮、幻覚又は麻酔の作用を有する毒物又は劇物

 4問:毒物又は劇物の販売業

 5問:毒物又は劇物の製造業

 6問:毒物劇物販売業者の登録

 7問:毒物劇物営業者が行う手続き

 8問:毒物劇物取扱責任者

 9問:絶対的欠格事由

 10問:変更届

 11問:毒物又は劇物の容器及び被包

 12問:有機燐化合物の容器及び被包

 13問:DDVP

 14問:劇物たる家庭用品

 15問:譲受人から提出を受けなければならない書面

 16問:毒物又は劇物の交付の制限

 17問:毒物若しくは劇物の廃棄

 18問:荷送人の通知義務

 19問:立入検査

 20問:業務上取扱者

一般 基礎化学

 21問:原子

 22問:化合物とその結合様式

 23問:混合溶液の濃度

 24問:塩化ナトリウム

 25問:酢酸水溶液のモル濃度

 26問:コロイド

 27問:沸点又は沸騰

 28問:分子結晶

 29問:希硫酸に浸した電池(ボルタ電池)

 30問:酸性

 31問:金属イオンの反応

 32問:錯イオン

 33問:有機化合物の結合

 34問:有機化合物一般

 35問:酸化還元反応

一般 性質・貯蔵・取扱

 36問:劇物当て

 37問:毒物当て

 38問:毒物及び劇物の廃棄の方法1

 39問:毒物及び劇物の廃棄の方法2

 40問:運搬事故時における応急措置

 41問:物質とその用途

 42問:クロルピクリン

 43問:物質とその毒性

 44問:解毒剤・拮抗剤

 45問:物質とその貯蔵方法

 46問:物質とその性状

 47問:物質とその性状2

 48問:物質とその性状3

 49問:物質とその識別方法

 50問:物質とその取扱上の注意

難問リスト

 「難問」や「やや難」の問題をリストにしました。

 傾向把握や、チェックにどうぞ。

 なお、「基礎化学」の難易度は、「文系基準」なので、理系の人は、無視してください。

法規 難問

  • 10問・・・やや難

基礎化学 難問

一般の性質・貯蔵・取扱 難問

独学向け教材

 教材ですが、長くなったので、「教材レビュー」にまとめています。

 読むのがメンドウな人は、テキストには「 第3版 毒物劇物取扱者 合格教本 」を使用し…、

 んで、過去問兼問題集には…、

 北海道、東北地方、新潟県、長野県、富山県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 北海道&東日本編 」を…、

 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県等の人は「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関東編 」を…、

 関西広域連合(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・徳島県)、奈良県、三重県、愛知県、静岡県、岐阜県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 関西&中部編 」を…、

 九州地方、中国地方、香川県等の方は、「 令和6年版 毒物劇物取扱者試験 問題集 九州&中国編 」を…、

 …使用します。

 理系の人は、教材はそう気にしなくていいですが、文系の人は、慎重に選びましょう。文系には、どうにもならない教材がそこそこあります。

こまごましたもの

 毒物劇物取扱者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「毒物劇物取扱者の投稿記事 」で、ヒマな時間を潰してください。

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