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リングスリーブの憶え方‐第2種電気工事士 学科対策

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

第二種電気工事士(2電工)の「学科」試験の論点に、リングスリーブを問う出題がある。そもそも技能試験の論点だが、ときどき、学科でも出るので、押さえておいて損はない。このページでは、リングスリーブの問題を解くのに必要な語呂合わせ(蜂がイチローに、兄さんがGO)や憶え方を見ていく。

学科試験(筆記試験)でも、ときどき技能の論点である「リングスリーブ」が出題されることがあります。

ぶっちゃけ、知識問題です。暗記と記憶で取れるので、文系ド素人の方は、食わず嫌いをせず、押えておきましょう。

語呂合わせがあるので、これで突破してみてください。

くだらない語呂合わせ

「リングスリーブ」の論点では、まずもって、以下の「5つ」の数字を憶えないといけません。

8、1.6、2、2、3.5」です。

ひとまず、この5つの数字を、「蜂がイチローに、兄さんがGO」くらいのくだらない語呂合わせで、頭に入れてください。

なお、「リングスリーブ」ですが、実物を知らないと、???となりがちです。

どのみち、技能でクソほど使うので、学科の段階で入手して、実物で憶えてしまってください。

参考:技能試験の教材

数字解説‐8

8、1.6、2、2、3.5」の数字を解説します。

語呂合わせの「蜂」に該当する「8」ですが、これは、「小」と「中」のリングスリーブの選択基準です。

接続する電線の断面積の合計が…、

8mm2“以下”なら、「小」スリーブ

8mm2“超”なら、「中」スリーブ

…と相なります。

注意すべきは、“以下”のところです。

“以下”なので、面積合計が「8mm2」の場合は、「小」スリーブを使うことになります。

“以下”は、その数字を含むからです。

参考:以下・以上・未満・超える

まずは、「蜂=ハチ=8」の以下・超の使い分けを、憶えてしまってください。

数字解説‐1.6、2

8、1.6、2、2、3.5」のうち、「イチローに」の「1.6、2」を見ていきます。

「1.6、2」は、「1.6㎜、2mm2」の略で、1.6mmの電線の断面積は、2mm2なことを意味します。

リングスリーブの使用例ですが…、

1.6mmの電線の2本接続は、「2+2」の「4」で、8mm2以下なので、「小」スリーブ。

1.6mmの電線の3本接続は、「2+2+2」の「6」で、8mm2以下なので、「小」スリーブ。

1.6mmの電線の4本接続は、「2+2+2+2」の「8」で、8mm2以下なので、「小」スリーブ。

1.6mmの電線の5本接続は、「2+2+2+2+2」の「10」で、8mm2超なので、「中」スリーブ。

…となります。

こうした足し算で、リングスリーブを決めます。

ちなみに、学科の問題で、使用する電線は、「1.6mm」です。(技能も同様です。)

数字解説‐2、3.5

8、1.6、2、2、3.5」のうち、「兄さんがGO」の「2、3.5」を見ていきます。

「2、3.5」ですが、これが意味するのは、「2.0mmの電線の断面積は、3.5mm2」です。

リングスリーブの使用例ですが…、

2.0mmの電線の2本接続は、「3.5+3.5」の「7」で、8mm2以下なので、「小」スリーブ。

2.0mmの電線の3本接続は、「3.5+3.5+3.5」の「10.5」で、8mm2超なので、「中」スリーブ。

…となります。

2.0mmの電線は、電源線でよく使われます。

刻印

当該リングスリーブですが、「刻印」という論点もあります。

カンタンです。注意すべきは、1つの「例外」だけだからです。

小スリーブなら、「小」で、刻印します。

中スリーブなら、「中」で、刻印します。

ただし、“1.6㎜”電線の“2本”接続のときだけ、例外的に、「極小(○)」で刻印します。

先に見てきた理屈からすると、1.6㎜同士の接続は、「2+2」の「4」なので、「小」スリーブの「小」刻印になります。

しかし、例外的に、“1.6㎜”電線の“2本”接続のときだけ、刻印が「極小(○)」と、“決まっている”のです。

当該「極小(○)」は、技能でしこたまやるので、憶えてしまいましょう。

具体例で練習

第19問‐令和5年度(2023年度)上期午後学科」を元に、計算方法を練習しましょう。

選択肢イ

イは、「直径 1.6 mm 2 本の接続に,小スリーブを使用して圧着マークを○にした。」です。

「1.6 mm 2 本の接続」なので、断面積は、「2+2」の「4mm2」となり、「8mm2以下」なので、「小」スリーブを使用します。

刻印は、「1.6 mm 2 本」なので、例外の「〇(極小)」となります。

よって、正しい記述となります。

選択肢ロ

ロは、「直径 1.6 mm 1 本と直径 2.0 mm 1 本の接続に,小スリーブを使用して圧着マークを小にした。」です。

「直径 1.6 mm 1 本と直径 2.0 mm 1 本」なので、断面積は、「2+3.5」の「5.5mm2」となり、「8mm2以下」なので、「小」スリーブを使用します。

刻印は、ふつうに「小」となります。

よって、正しい記述となります。

選択肢ハ

ハは、「直径 1.6 mm 4 本の接続に,中スリーブを使用して圧着マークを中にした。」です。

「直径 1.6 mm 4 本」なので、断面積は、「2+2+2+2」の「8mm2」となり、「8mm2以下」なので、「小」スリーブを使用します。

本問では、「中」スリーブなので、誤りです。

選択肢ニ

ニは、「直径 1.6 mm 1 本と直径 2.0 mm 2 本の接続に,中スリーブを使用して圧着マークを中にした。」です。

「直径 1.6 mm 1 本と直径 2.0 mm 2 本」なので、断面積は、「2+3.5+3.5」の「9mm2」となり、「8mm2超」なので、「中」スリーブを使用します。

刻印は、ふつうに「中」となります。

よって、正しい記述となります。

まとめ

こんな次第で、「8、1.6、2、2、3.5」の数字を、「蜂がイチローに、兄さんがGO」で憶えておけば、何とか解答できるってな次第です。

面倒ですが、文系ド素人の人は、1点でも取れる問題を落とすべきではないです。

当該リングスリーブの語呂合わせも、押さえておいて損はないかと思います。

補足:リングスリーブ選びの『例外』

「小」と「中」のリングスリーブのほかに、もう1つ、規定があります。

断面積が「14mm2以上」なら「大」で接続します。

しかし、当該14mm2には、「例外」があります。

「14mm2以上なら大」なのですが…、

2.0mmが4本の場合は、「中」を使用するのです。

先に見たように、2.0mmの断面積は、「3.5mm」でした。

2.0mm線が「4本」の場合、「3.5*4」で「14mm2」となり、先の決まり事‐14mm2以上なら『大』‐からすると、「大スリーブ」にしないといけません。

しかしながら、「2.0mm×4本」の場合は、“例外的に”、「中」を使用することになっているのです。

『2.0mm×4本は、例外的に「中」』

…と、意識して、憶えておいてください。

出題実績あります。たとえば、「H30 下期筆記 第48問:リングスリーブ」などで問われているので、注意してください。

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