独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

民法経験者の「民法改正」事情‐宅建・管理業務主任者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

宅地建物取引士(宅建)・管理業務主任者を受験予定で、これまでに民法を勉強したことのある人(民法経験者)を対象に、民法の改正事情を述べたページ。民法経験者に、民法の大改正が、どう影響するかをまとめています。安心材料も提供しています。メンドウな再勉強の指針として。内容は、「物権」「80個くらい」「そこそこ大丈夫」です。主として、独学者向け。

民法改正の影響をもろに受けるのは、法学部卒の人とか、資格試験等で民法を勉強したことのある人といった「民法経験者」たちです。

今回の改正で、旧法が数多く変わりました。

たとえば、「債権の譲渡」や「契約の解除」、「瑕疵担保責任」、「請負契約」といった、おなじみの論点が、ガラッと変わっています。

また、改正の中には、従来とは、意味や取扱いが“正反対”になったものもあります。

そのため、民法経験者は、旧知識の『更新』が、ゼッタイに必要です。

昔の知識ままだと、ゼッタイに苦戦します。失点間違いなしです。

(また、あのクソ民法を勉強するのか)と、気欝なことでしょう。

しかし、「民法経験者」だと、「安心材料」があることも確かです。

慰めにもなりませんが、以下に、その「安心材料」を述べていきます。

安心材料1‐物権

改正民法は、旧法と比べて、とても大きく変わりました。

しかし、「 知っておきたい民法改正2」でも述べているように、「物権」には、大きな変化はなく、実質的に「無改正」です。

ご存知のように、民法は「物権」で最も手を焼くわけですが、当該「物権」に目立った改正がないので、蓄えた「物権」の知識を、ゴッソリ再活用できます。

「物権」が「昔のまんま」なのは、大きなアドバンテージです。

「物権」については、何回かテキストを読み、過去問を繰り返せば、短期間で、昔の実力を取り戻せるはずです。

安心材料2‐「80個」くらい

「民法経験者」が、ガチで勉強しないといけない新規定・新論点は、ざっくり言うと、「80個(80論点)」くらいです。

まず、民法が“大改正”されたからといっても、すべての条文が新しくなったわけではないのです。

番号だけ変わった改正や、語句・用語だけが変えられた改正も多く、旧法と、内容的に同じケースなのが、かなりあります。

1000条も2000条も、再勉強するわけではないので、安心してください。

また、「明文化」の改正が多いことも、安心材料です。

「明文化」とは、従来の判例や解釈が「条文」に明記された改正なのですが、実質的に、勉強済みのものが多いです。(おそらく、知っているはずです。)

また、改正には、試験問題にし難いものも、試験傾向にそぐわない改正も当然あります。

こうした上記事情を考慮すれば、当方の概算では、新しくガチ勉強するのは、「80個くらい」です。

こんな次第で、勉強することは「膨大ではない」ので、敵を呑んでかかりましょう。

安心材料3‐そこそこ大丈夫

さて、改正民法ですが、旧知識の『更新』は、そこそこスムーズに行くので、安心してください。

「新設規定」や「変更」の条文は、多少、手を焼きます。

しかし、昔取った杵柄といいましょうか、知識は古くても、ある程度、民法的な思考が“可能”なためか、旧知識の『更新』は、思った以上に、「楽」なのです。

改正民法を勉強していると、何度も、(あー、これは、こうなったんだ)的な感想を持つはずです。

断言しますが、最初に民法を勉強したときに比べれば、旧知識の『更新』など、カンタンなもんです。

「昔の知識が邪魔をする」こともありますが、「旧知識」の存在が“基礎や土台”になって、試験勉強の負担を減らしているのも、これまた、事実です。

「旧知識」も、捨てた物ではないです。

勉強したことは、無駄ではなかったのです。

民法の再学習は、もの凄く気鬱でメンドウな思いをするでしょうが、やっていくうちに、昔の経験が活きてきます。

どの道やらないといけないのですから、さっさと踏ん切りをつけて、改正民法に臨んでください。

キッチリ勉強した人なら、「1~2ヶ月」もあれば、合格レベルに到達できるはずです。

民法経験者向けリンク

民法経験者が見ておくべき改正は、主に、「新設規定」と「変更」の改正です。

それらを、以下に、まとめています。

とにかく数が多いので、まずもって、「旧法削除リスト」から、手がけるとよいでしょう。

このリストには、削除された旧民法を掲載しています。

削除された条文は、数も少ないので、「手始め」にやるのに適しています。

(あー、これなくなったんだ!)ってな感想を持つはずです。

んで、慣れて来たら、次は、「民法経験者 必須リスト」で、重要な改正を、頭痛を我慢しつつ、見ていくといいでしょう。

また、改正の基礎的な情報を…、

知っておきたい民法改正1‐「試験に出る出ない」「難化したか?」「負担増について」「ダメゼッタイ」

知っておきたい民法改正2‐「物権が救い」「本試験の難易度は上がらない“はず”」「ひねくれ出題者」

知っておきたい民法改正3‐「新設」「明文化」「変更」

…などに、まとめています。

また、上記リンクとは別に、改正別に整理した…、

変更リスト

明文化リスト

新設規定リスト

…も、活用ください。

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