毒物劇物取扱者試験は、1つ1つの選択肢の判別が正しくても、最終解答を間違うおそれがかなりある試験である。そのため、最終的な解答の際は、2回チェックして解答するとよい。ケアレスミスで点を落とすのは、全くもったいないので、普段の問題演習のときから、「2回のチェック」でミスの発生を防ぐ。
結論から言うと、「2回チェックして解答すると、ケアレスミスを防ぐことができる。その分だけ、失点を抑えられる」ってな寸法です。
ノーマルな「他項選択式」試験は、普通に選択肢を判別すれば、それが、ストレートに「最終解答」となります。
しかし、毒物劇物取扱者試験の最終解答は、「正しいもの(誤ったもの)の“組み合わせ”を選べ」という形式がほとんどです。
そのため、①選択肢の1つ1つを判別し、②その正誤を元に解答番号を選ぶ、という「2つの作業」を行うことになり、予想外のミスをやらかすことがあります。
わたし個人が完全に間違えたのは、上記の問題でした。
細かいアレは飛ばしますが、本問を計算すると出てくる数字は、「2」なのです。
しかし、解答番号を、よく見てください。
選択肢2番が「1.0」です。
選択肢3番が「2.0」です。
んなもんで、この場合は、「選択肢の3」を最終解答することになります。
しかし、なのです。
本試験等で緊張していたり、ふだんの勉強時でも焦っていたりすると、最終解答を間違うのです。
わたしのケースだと、計算結果が「2」だったので、そのまま、なんら意識することなく、選択肢の「2」をマークしていた、ってな次第です。
解答や計算の過程がすべて合っていても、最終解答を間違うという、典型的なケアレスミスをしてしまった、という塩梅です。
このように、毒物劇物取扱者試験は、最終解答をマークするときにも、注意をしなくてはならない、といった塩梅です。
なお、先のサンプル問題の解説を述べておきます。
0.5mol/ℓの塩酸が100mlあるわけです。んなもんで…、
0.5/1000*100=0.05
…で、「0.05mol」の塩酸が含まれていることになります。
んで、中和するのは、「NaOH」なので1価です。
んなもんで、そのまま、NaOHの「0.05mol」分のグラムを求めればよいことになります。
問題文の指示から、「23+16+1」で、「NaOH」の「1mol」は「40g」です。
0.05mol:Xg=1mol:40g
X=0.05*40
X=2
…となる次第です。
先のサンプル問題は、典型的に間違えやすいものですが、毒物劇物取扱者には、このクラスの問題がそこそこあります。
先に述べたように、ほとんどの問題が、「正しいもの(誤ったもの)の“組み合わせ”を選べ」の形式のため、選択肢を判別できた喜びのまま突っ走って、最終解答を間違えることが多々あります。
これを防ぐには、最終解答を選ぶ際は、「2回、正しく選べているかどうかチェックする」だけです。
たとえば、選択肢1が「正」で、選択肢2が「正」で、選択肢3が「誤」なら、最終解答を選ぶ際は…、
「正・正・誤」で最終解答を選ぶ→解答番号“仮”決定
再び、選択肢の判別「正・正・誤」を目にして、鉛筆やペン、指で確認しつつ、「正・正・誤」で最終解答を選ぶ→解答番号決定
・・・といった感じで、2回チェックして、最終解答を下すってな寸法です。
毒物劇物取扱者の試験問題の1つ1つは、そう難しくありません。
そのため、勢いで解答してしまって、取れる問題を取りこぼすおそれが『大』です。
ほとんど合っているのに、ケアレスミスをしてしまい、その失点で落ちてしまうほど、悔しいものはありません。
「2回チェックして解答する」を、日々の試験勉強のときから留意して、ケアレスミスを徹底的に押さえ込んでください。
こういうとアレですが、試験慣れしているわたしですら、間違えます。
「ケアレスミスをするだろう」ことを前提に、試験に臨んでください。
2018年9月14日 1:39 PM
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