第2種電気工事士の筆記試験では、「漏電遮断器が省略できる場合」が頻出です。やってはいけないことですが、時間のない方は、「乾燥イチゴを摘む兄さん、選考漏れ」の語呂で憶えてしまいます。
勉強時間の足りない方は、「漏電遮断機が省略できる場合」を、以下の語呂合わせで憶えてください。
『乾燥イチゴを摘む兄 さん、選考漏れ』
試験に必要なことは、全て詰まっています。
漏電遮断器が省略できるケースとは…、
①乾燥した場所で使用。
②対地電圧150V以下。
③電気用品安全法適用の二重絶縁構造。
④接地抵抗3Ω以下で接地。
…となっています。
語呂の『乾燥イチゴ』は、ご存知、①の「乾燥した場所」と、②の「対地電圧150V以下」に該当します。
…次に行きます。
『兄さん』の「にい」は、③の「二重絶縁構造」に当たります。
…次に行きます。
『兄さん』の「さん」は、④の「接地抵抗3Ω以下で接地」に対応しています。
…次に行きます。
『選考漏れ』の「漏れ」は、当該語呂が「漏電遮断器の省略」であることを識別させる符号です。
しばしば語呂だけ頭に残っていて、それが何を示しているのか忘れてしまうことがあるからです。念のための保険です。
以上が、頭に入っていれば、過去問はそこそこ解けます。
過去問を解く際のポイントは、「文言に騙されない」ことが大事です。
選択肢では数字や文言を多用して、受験生を騙しにかかります。
わたしの手元の過去問では…、
「乾燥した場所の天井に取り付ける照明器具に電気を供給する場合」とか…、
「乾燥した場所に施設した、金属性外箱を有する使用電圧200Vの電動機に電気を供給する電路」といった選択肢があります。
クタクタと述べられていますが、判別ポイントは、①の「乾燥した場所で使用」です。
乾燥した場所で使用されていれば、即、漏電遮断器の省略が可能なので、選択肢の後半部分の数字やら器具やらは無視してもよい、ってな塩梅です。
“言葉尻”に引っかからないように、過去問を解いて、出題の「癖」を、掴んでおきましょう。
また、過去問では、「小勢力回路」が登場することがあります。
当該「小勢力回路」は電圧が「60V以下」の回路のことで、②の「対地電圧が150V以下」に該当します。
よって、「小勢力回路」であれば、即断で、漏電遮断機を省略できます。
「小勢力回路」が「60V以下」であることを憶えてないと判別できないので、論点の「小勢力回路」をおさらいしておきましょう。
ざっとこんな次第で、漏電遮断器の省略は、「乾燥イチゴを摘む兄さん、選考漏れ」で大まかに憶えて、後は、過去問演習で理解を深めていく、といった次第です。
ところで、同じ「省略規定」に、「接地工事の省略」があります。
「接地工事省略の憶え方-兄ちゃん0.1秒お漏らし」を参考ください。
以上が、「漏電遮断器省略の語呂合わせ」です。
上記以外の勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。
2016年4月14日 3:49 PM
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