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漏電遮断器省略の憶え方‐兄さん選考漏れ:第2種電気工事士の筆記

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

第2種電気工事士の筆記試験では、「漏電遮断器が省略できる場合」がそこそこ出ます。暗記問題なので、文系なら出題されたら取りたいです。以下のに述べる語呂合わせの「乾燥イチゴを摘む兄さん、カンタンに選考漏れ」で憶えてしまいます。

「漏電遮断器の施設の省略」の語呂合わせの「乾燥イチゴを摘む兄さん、簡単に選考漏れ」を見ていきます。

ちなみに、当該論点ですが、かつては、猛威を振るったのです。

しかし、近年では、あんまり出題されていません。試験傾向から優先順位は、「あまり高くない」です。

ただし、試験に出ないことはないので、本試験の3日前から押えるくらいで結構です。

教科書風解説

まずは、教科書風に述べます。漏電遮断器の施設を省略できるのは…、

機械器具に簡易接触防護措置を施す場合。

機械器具を乾燥した場所に施設。

機械器具の使用電圧が150V以下で、水気のある場所以外の場所に施設する場合。

電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造の機械器具である場合。

機械器具に施されたC種またはD種接地工事の接地抵抗値が3Ω以下の場合。

電路の電源側に絶縁変圧器を施設し、機械器具側の電路を非接地とする場合。

…の場合に可能です。

規定詳細を見ていきましょう。

【重要】捨てる

ひとまず、リストの最後の「絶縁変圧器」は、捨てましょう。

当該規定には、細かい指示・数字が多いため、費用対効果が悪いです。

試験問題的にも、せいぜい、そのまんまの記述が出題されるのが関の山です。

無理して憶えなくていいです。(絶縁変圧器・・・、確か、そんなんあったなー)くらいでいいです。

語呂合わせ

では、先のリストの残りは、『乾燥イチゴを摘む兄さん、簡単に選考漏れ』の語呂合わせで憶えましょう。

語呂合わせの詳細です。

語呂の「乾燥」は、「“乾燥”した場所に施設」に該当します。

イチゴ」は、「対地電圧“15”0V以下」です。

兄さん」の「兄」は、兄→にい→2で、「“二”重絶縁構造」に当たります。

兄さん」の「さん」は、さん→3で、「接地抵抗値が“3Ω以下”の場合」に対応します。

簡単に」の「簡」は、「“簡”易接触防護措置を施す場合」に当たります。

最後です。

「選考漏れ」ですが、「漏れ」が「“漏”電遮断器の省略」とかかっています。

ときどき、語呂合わせが何の何を現わしているのか、わからなくなるときがあるので、保険的な符号です。

直近の過去問は、「令和3年度 下期 午後 第21問:漏電遮断器の省略」があります。

この問題を解く前に、以下に述べるコメントに目を通してください。即、解き方がわかります。

コメント1‐簡易接触防護措置

機械器具に簡易接触防護措置を施す場合。」ですが、よく出ます。語呂で憶えてください。

この規定を憶えているだけで、速攻で選択肢が判別できます。

コメント2‐乾燥

機械器具を乾燥した場所に施設。」も、シンプルながら、出ます。語呂で対応します。

これまた、この規定を憶えているだけで、速攻で選択肢が判別できます。

コメント3‐150V以下

先の2つとは、打って変わって、注意が必要です。

機械器具の使用電圧が150V以下で、水気のある場所以外の場所に施設する場合。」ですが、数字を憶える傍らで、「水気のある場所以外の場所」の文言に気を付けてください。

「水気のある場所に施設した」と変えられます。水気のある場所の時点でダメ(省略不可)となるので、注意してください。まあ、当たり前ですね。

次に、「使用電圧が150V以下」ですが、「小勢力回路」で出ます。

小勢力回路」は、使用電圧が「60V以下」のものです。

よって、「小勢力回路」な時点で、即、漏電遮断器が省略できます。

意識して、「150V以下・・・小勢力回路(60V以下のもの)・・・漏電遮断器が省略可能」と、押えておきましょう。

コメント4‐二重絶縁構造

電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造の機械器具である場合。」ですが、これは、問題が作りにくいです。

よって、記述そのまんまがそっくりそのまま出るくらいです。

二重絶縁構造」の文言さえ頭に入っていればいいでしょう。

コメント5‐接地抵抗値が3Ω以下の場合

機械器具に施されたC種またはD種接地工事の接地抵抗値が3Ω以下の場合。」ですが、これは、数字の「3Ω以下」だけ見ておけばいいでしょう。

語呂で対応してください。

んで、「C種またはD種接地工事」の文言は、無理して憶えてなくていいです。

第2種電気工事士が行える接地工事は、C種かD種なので、第2種電気工事士試験にも、C種・D種の規定しか出ないですわ。

コメント6‐絶縁変圧器

電路の電源側に絶縁変圧器を施設し、機械器具側の電路を非接地とする場合。」は、先述したように、捨てます。

この規定のうち、まずもって、「機械器具側の線間電圧が300V以下のものに限る」という限定があります。

んで、絶縁変圧器ですが、「機械器具の電源側に絶縁変圧器を施設し、電源側の電路を非接地とする場合」という規定もあります。

憶えにくい!!!!ので、無理して憶えなくていいでしょう。

当該絶縁変圧器が突っ込まれて出題されても、上述した語呂合わせを憶えていれば、選択肢を消去法で処理できて、最終解答が導けるレベルに難易度調整されると思います。

安心して、捨てましょう!!!

補足

以上、「漏電遮断器の省略規定」でした。最近では、あんまり出でてないので、余裕がない人は、後回しでいいです。

なお、同じような暗記規定に「接地工事の省略」があるのですが、こっちは、ガチで出る重要論点です。

接地工事省略の憶え方-兄ちゃん0.1秒お漏らし」を参考に、まずは、「接地工事の省略」を完全にマスターしてから、「漏電遮断器の省略規定」に着手してください。

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