功利的なわたしたちだからこそ、行動を変えるには、古い行動と新しい行動との価値を量ることが重要な作業となる。「変わる」と思って「変わる」なら、もう既に変わっている。
| カテゴリー: 勉強ワンポイントアドバイス | Tags: 人, 自分
自分を変えるには、優先順位を変えることが、その最低限の作業であるように思います。
たとえば、朝6時に起きて勉強する、と決めたとします。
しかし、大概できないでしょう。
なぜなら、「そう」思っただけでできるようなら、今もう既にできていて、時々ならやっていて然るべきだからです。
「そう思っただけではできない」のなら、最低限、一工夫加えないと、そうするようにはなりません。
そこで、「優先順位」を意識するのであります。
先の例で言えば、「朝早起きするには、夜早く寝ないといけない」わけです。逆を言えば、今、夜遅くに寝ているから早起きできないわけです。
もっと言えば、「今、早く寝ているとすれば、既に早起きができていていい筈じゃありませんか?」という反語になります。
じゃあ、何が「夜」に行われているか、です。
まあ、夫婦のこと・男女のことで占められているのなら、仕方がありませんが、毎日、早起きができなくなるほど夜に時間を割いていれば、早晩、干からびてしまうので、話し合いを設けるべきかと思います。
まあ、こうした「夜」を除けば、当該「夜」やっていることが、無意識的に「重要」で、「優先すべき」と考えているからこそ、それを行っているわけです。
それを変えるには、何故にそれを優先しているのか、自分で考え直して、相応の理由を見出さなければなりません。
最低限そうしないと、「早起きして勉強するぞ」の順位は、永遠に「今やっているそれ」の下になったままなので、単なる思い為しで終わってしまいます。
「夜のそれ」と「早起き」の価値が比較できてこそ、優先順位は変化します。
今やっている夜の「それ」は、ホントに大事なのかな?と考えてみます。
それが、「大事」であるなら、そのまま続けるべきであります。
だって、そっちの方が大事である以上、順位を下げる意味がないからです。
しかし、よくよく考えてみれば、それほど「高い順位」を付けなくてもいいことは、膨大にございます。
まず、今していることと、これからしようとすることの価値を量ることが、「行動を変える」ための基本的な作業であるかと思います。
当該優先順位方式は、つまりは、「そっちの方が得だ」方式は、「功利的」なわたしたちに、実にしっくりくるやり方です。
ただ、わたしたちは経験や知識、見識が常に不足しているので、「よきこと」を軽く見積もり、「どうでもいい事や物」を重視する傾向があることを、頭の片隅に置いておくべきです。
隣で寝ている配偶者(子犬)の顔を見れば、いかに「評価」をするのが難しいか、お分かりいただけるかと存じます。
2012年8月6日 1:16 PM
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