そもそも、お勉強というのが、しんどいものなのでございます。
無理やりに「やる」面がありますから、初期の方は、大概なストレスがかかります。
変に落ち込んだり、不合格になるかもと不安や恐れを感じたり、いらいら、そわそわしてくるものでございます。
お勉強というのは、そういうものですから、まず、無理をしないことでございます。
また、お勉強は、退屈で気分が乗らないものでもあります。
自分の好きな人や名声のある人、実績のある人の言ったことや書いたことは、よくよく読めるものでございます。
言われなくとも、こちらのほうから読み進めるものでございます。
しかし、テキストや問題集は、見も知らぬ「誰?」という人が書いたものでございます。
ですから、少しも、こっちの「心」に響いてこないのでございます。
(えらそうに言いやがって、誰やねん)状態ですから、これもまた、ストレスの元でございます。
それでも、読んだり書いたり解いたりしなくてはならないわけで、いっそうのストレスとなって跳ね返ってくる次第でございます。
お勉強においては、ストレスの大きさを把握しておくことが大切でございます。
遠いギリシアの時代、「先生」という職業は、尊敬は払われてはいたようですが、奴隷の仕事でもありました。
そのくらい、何かを人に教えるというのは、根気の要る難しい仕事であったのでございます。
教えることの逆である、学びや勉強も、同程度の根気が要るものでありましょう。
お勉強というのは、そのくらい強度のある作業であることを、頭の片隅に置いておくべきかと存じます。
カンタン・ヤサシイ・ラクなどという甘い言葉は、時々服用することにしましょう。
2011年5月23日 6:31 PM
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