簿記の「簿」の字に不安がある人は、いにしえで記録用紙の代わりだった「竹管」を思い起こし、読み仮名と留意する。
簿記の「簿」という漢字は、何気に「えぐい」威力がございます。
というのも、漢字というのは、意外にその人の信用を左右するものだからであります。
簡単な漢字を間違える、簡単な漢字が書けない・読めない・間違えているというのは、実に「恥」を呼び起こすものでございます。
100年の恋も冷め、10年培った信用も一気に崩落でございます。
間違えると恥ずかしい漢字に、簿記の「簿」がございます。
これが意外に、悩みの種になるのでございます。
まず、「簿」と「薄」の書き間違えがあります。
「ぼき」を「薄記」と書いていたら、赤っ恥確定でございます。禿日記かよ、てな塩梅です。
10代なら笑われて済みますが、20・30代なら致命的でありましょう。
(あいつはバカ)という評価が固まってしまいます。
どれほど仕事ができていても、です。
帳簿を「帳薄」と書いていたら…。
家計簿を「家計薄」と書いていたら・・・。
親の尊厳・上司の威厳・配偶者の敬意は、一瞬にして蒸発してしまうことでしょう。おそらくは「トドメ」になるかと思われます。
これまでは「あの嫌な奴」が、今後は「あのバカが」となるわけです。
当該、「薄」と「簿」の書き間違えを防ぐには、昔は「竹」が帳簿だった、と憶えます。竹簡というものです。
「簿」か「薄」か迷った時は、「帳簿は昔は竹」と思い起こして、竹かんむりの方を書いてください。
これで、「簿」の字の書き違いは防げることでしょう。
次に、「簿」の「`」を入れるかどうか、悩ましいのでございます。簿の字の「専ら」のところの「`」であります。
わたしはこの歳になっても、実際に「簿記」と漢字で書くときに、「点を入れたっけかなー」と悩む口でございます。
しかし、先日、ようやくこの「`」問題の、100%の完全な解決法を思いつきました。
それは、「読み仮名」であります。
「簿記」は「ぼき」と読みますが、「ぼ」には「濁点」が付いております。
だから、漢字の「簿」にも、「点」を付けるんだ、てな塩梅でございます。
読み仮名の「ぼ」と、漢字の「簿」を繋げて憶えておけば、今後起きるであろう漢字の書き間違いを100%なくすことができましょう。
人生、いつ「漢字」の落とし穴があるか、わかったものじゃありません。
「昔の帳簿は竹」
「読みに点があるから、漢字でも点を書く」
ただこれだけなのですが、「簿記」の「簿」の字から生じる致命的な『恥』や『強制評価減』を抑える効果としては、比類なき威力があるように存じます。
2012年6月18日 11:04 AM
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