ブラシ・櫛は、意外に汚れているので、最低:月に1回、推奨:週に1回は、重曹で漬け置き洗いをする。
「髪型」を気にする方はたくさん居られます。「髪の臭い」を気にする方も、これまた、たくさん居られることでしょう。
当然、髪の汚れを気にする方も、男女とも居られることでしょう。
男性はハゲに関係するし、女性は美しさに関わるからでございます。
しかしながら、「髪」に関してはかなりの関心をもっているのに、その関心の範囲は、シャンプーであったり、トリートメント、整髪料、育毛剤くらいで止まっているように思います。
しかし、あまり注意が払われていない、盲点とも言うべき「髪関係」のものがございます。
それは、タイトルにありますように、「ブラシや櫛」でございます。端的に言えば、ブラシや櫛の汚れ具合でございます。
というのも、日々使う物というのは、なぜだか「汚れているもの」という意識が、為されなくなってしまうからでございます。
たとえば、腕時計。腕時計は、あまりにも身近で日常過ぎて「汚れ意識」がゼロなのであります。しかし、一度、お湯で湿らせた布で金属のリスト部分を拭ってもらえばわかるかと思いますが、どろどろとした黒い液体(ほこり、垢、汗の混合液)が、流れ出てくるのであります。
もちろん、手垢で“べとでと”でありましょう。
神経質な言ですが、わたくしは、腕時計をしている料理人の作ったものは食べたくありません。一度も洗ってないリストバンドを付けて料理をしているのと変わらないからでございます。
さて、話はブラシと櫛でございます。日々日常的に使うブラシや櫛は、かなり汚れていることにお気づきくださればと存じます。
わたくしの場合、言うも憚りますが、ブラシを洗ったところ、凝り固まった整髪料が溶け出して、洗面台の排水溝の網が詰まったほどで、ギャッと卒倒しそうになりました。
そらまあ、考えてみたら、毎度毎度、髪の毛が綺麗な状態で髪が梳かされるわけじゃありません。当然、髪の汚れは、ブラシに移動します。
そして、整髪料・スプレー液が付いた状態で、髪が整えられるわけですから、それらも接着して、ブラシや櫛は、めちゃくちゃな状態になっているという塩梅でございます。
配偶者のブラシや櫛の臭いを嗅いでみたら、その「汚れ具合」は、即解するように存じます。犬なら失神します。現代版犬矢来。
さて、そこで、櫛やブラシを掃除しなくてはいけないのですが、簡単に済ませるには、重曹を用います。
洗面器でも何でもいいので、ぬるま湯を張って、重曹を小さじで3~4杯、ひどく臭うものには5杯程度入れてかき混ぜ、一晩ほど放置します。
そうすると、付着した整髪量なり皮脂が、溶け出していきます。あとは、引っかかっている髪の毛を取り除けばよいでしょう。
基本、重曹を水に溶かすと、弱アルカリ性となるので、多少の殺菌も施されます。お子さんにも、安心して配偶者の使ったブラシを使えるように思います。
櫛やブラシの掃除の頻度は、利用する人の数、頻度、使う整髪量等々で変わってくるでしょうが、最低:月に1回、推奨:週に1回は、重曹による漬け置き洗いをしておくべきかと思います。
汚れたブラシや櫛で髪を梳いて、髪の毛に汚れをなすり付けるのは、身だしなみやお洒落の点からすれば、本末転倒です。
なお、プラスチック製の櫛やブラシなら、重曹で洗ってもほぼ大丈夫でしょうが、高級なブラシや漆が塗られた高級な櫛だと、品質を損なうことも考えられるので、穏当に水洗いで済ませましょう。重曹は細かい粒子なので、下手をしたら傷がつきますし、アルカリ性なので表面の加工が取れてしまうかもしれません。
まあ、重曹一般の例に漏れず、不安なこと・気がかりなことは、「配偶者で試してから」でございます。
2012年6月21日 10:07 PM
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