放射性物質の空中の放射線量が減っているからといって、少しも安全ではありません。
段階は、次の段階でございます。
福島原発は、まだまだ予断が許せませんが、次第に収束に向かっているように見受けられます。
というのも、原発がらみのニュースが減ってきたからでございます。
ニュースが無いということは、原発では大きな事件や事故がないということですから、今後、水素爆発のような巨大な事故はないように思います。
といいますか、燃料は溶け、格納容器は破損し、放射性物質が出まくっている状態です。
『最悪』になっているわけで、それ以上、悪化することは、あまり考えられないとのことでございます。
要するに、これ以上は、悪くならない。なるとしたら、新レベルを設定しなければならなくなる、という次第でございます。
ちなみに、核爆発は起きません。濃縮率が違うからでございます。
核爆弾に使用するウランは、ぎちぎちに濃縮するのに対し、原子力発電に使うウランは、それほど濃くしないから、とのこと。
原発の事態に楽観はできませんが、いくぶんは注意せずとも良いかと思います。
しかし、先も申しましたように、わたしたちの問題は、まさに、「これから」なのでございます。
今後の、低濃度放射線汚染時代のなかで、どう被曝を少なくするか、なのでございます。
原発の状態が落ち着きだしているので、空中に放出される放射線量は、相対的に減っていきます。
そして、このことがミソなのですが、空中の放射性物質は、時間が経てば地面に堆積していくのでございます。
つまり、雪や埃のように、積もって行っているのでございます。目には見えていないだけ名のでございます。
空中の放射線量は、どんどん減っていく一方で、何てことはない、地面・床・地上が増えていっているのでございます。。
牛や馬は、どれだけその地域が放射性物質に汚染されるかを調べる、ひとつの指標であるとのことでございます。
彼らは草を食べるから、地面に堆積した放射性物質の影響を受けやすいからでございます。
それはつまり、地面に近い生き物ほど、より被曝しやすいということになります。
子どもたちは、2重の意味で、被曝しやすいと考えられます。
まず、背が低いので、地面・床に堆積した放射性物質を取り込みやすいこと。
次に、飲み物や食べ物を選べないこと。
そして、成長するために、放射線の影響を、大人に比べれば受けやすいといった次第でございます。
このため、今後の問題となる放射線量は、地面・床・地上の数値なのでございます。
しかし、これが何とも難しい事態なのでございます。
聞くところによると、コンクリートやアスファルトなどが近くにあると、なぜかガイガーカウンターの数値が高くなるとのことでございます。
放射性物質が堆積している故に高いのか、それとも、周辺の建材・物体によって数値が高くなるのか、正確なところがわからないのでございます。
しかし、数値がわからないからといっても、確実に、放射性物質は地面・床・地上に堆積していくのですから、以前に投稿しましたように、床・廊下・壁の拭き掃除をすべきかと存じます。
これからは、わかりやすい空中の数値よりも、わかりにくい・測定し難い地面・床・地上に目を向けなければなりません。
メディアの報道が少なくなっておりますが、決して解決してないことを忘れてはならないように思います。
2011年4月22日 6:09 PM
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