本問は『工事別原価計算表』の問題。「工事別原価計」の計算で、予定配賦と配賦差異も、普通のレベルです。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
◇問題◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
過去問の定番問題です。
第4問の計算問題は、解答用紙を最初に目を通すようにしてください。
「どういう計算・処理が求められるか」は、解答用紙を見た方が、イメージが湧きやすいです。
本問では、「工事別原価計算表」とあるので、個々の工事の数字を集計するんだなー的な推測が付くかと思います。
問題の資料と解答用紙を眺めると、No.501とNo.502の「月初未成工事原価」が計算できそうです。
(1)未成工事支出金にある数字を、足し算します。
No.501は、「235,000+329,000+650,000+115,000」で「1,329,000」となります。
No.502は、「580,000+652,000+1,328,000+218,400」で「2,778,400」となります。
よって、「月初未成工事原価」の合計は、「1,329,000+2,778,400」で「4,107,400」となります。
計算ミスに気を付けてください。2回くらい、検算しましょう。
問題文の資料の「当月の工事別直接原価額」を見ると、ご丁寧にも、「労務費(資料により各自計算)」とあります。
よって、「労務費に関するデータ」を、計算していきましょう。
問題文には、「1 労務費計算は予定賃率を用いており、当会計期間の予定賃率は時間当たり¥2,100 である。」とあります。
んで、「2 当月の直接作業時間」には、「No.501 153 時間、No.502 253 時間、No.601 374 時間、No.602 192 時間」とあります。
要は、予定賃率の¥2,100を、各工事の作業時間に、かけ算するだけです。
ここでは、電卓機能の「定数計算」が便利です。
カシオだと「2100××」と打ちます。
液晶には、「k」と表示されます。
No.501は、「153=」で「321,300」です。
No.502は、「253=」で「531,300」です。
No.601は、「374=」で「785,400」です。
No.602は、「192=」で「403,200」です。
んで、「GT」を押すと、「2,041,200」と集計されます。
検算して、数字に間違いがないようなら、解答用紙の各工事の「労務費」に、記入していきましょう。
残りの工事別直接原価額の材料費、外注費、経費ですが、問題文には、これといった指示もないです。
んなもんで、資料の数字を解答用紙に記入していきます。
材料費は、「258,000+427,000+544,000+175,000」で「1,404,000」です。
外注費は、「765,000+958,000+2,525,000+419,000」で「4,667,000」です。
直接経費は、「95,700+113,700+195,600+62,800」で、「467,800」です。
念のため、検算して、解答用紙に記入しましょう。
「工事間接費」の計算をします。
資料の「5.工事間接費の配賦方法と実際発生額」を、ツラツラ見ると…、
「1 工事間接費については直接原価基準による予定配賦法を採用している。」とあります。
「2 当会計期間の直接原価の総発生見込額は¥56,300,000 である。」とあります。
「3 当会計期間の工事間接費予算額は¥2,252,000 である。」とあります。
まず、予定配賦率を計算します。
「2,252,000/56,300,000」で「0.04」と相なります。
「直接原価基準」では、こうするくらいに、処理の仕方を丸憶えしましょう。
次に、問題文から、「直接原価基準による予定配賦法を採用」とあります。
直接原価に配賦率を掛けていきます。
過去問だとおなじみの計算ですね。
さて、直接原価ですが、「材料費、労務費、外注費、経費」の合計額です。
「No.501」は、「258,000+321,300+765,000+95,700」の「1,440,000」です。
「No.502」は、「427,000+531,300+958,000+113,700」の「2,030,000」です。
「No.601」は、「544,000+785,400+2,525,000+195,600」の「4,050,000」です。
「No.602」は、「175,000+403,200+419,000+62,800」の「1,060,000」です。
続きです。
予定配賦率は、「0.04」でした。
ふつうに計算すると、以下のとおりです。
「No.501」は、「1,440,000*0.04」の「57,600」となります。
「No.502」は、「2,030,000*0.04」の「81,200」となります。
「No.601」は、「4,050,000*0.04」の「162,000」となります。
「No.602」は、「1,060,000*0.04」の「42,400」となります。
合計は、「343,200」です。
ここも、「定数計算」が便利ですね。
カシオの電卓だと、「0.04××」で、定数計算です。
「No.501」は、「1,440,000=」の「57,600」となります。
「No.502」は、「2,030,000=」の「81,200」となります。
「No.601」は、「4,050,000=」の「162,000」となります。
「No.602」は、「1,060,000=」の「42,400」となります。
「GT」を押すと、合計は、「343,200」となります。
検算して、解答用紙に記入しましょう。
個々の工事の集計をしていきます。
ここは、解答用紙を見て計算しましょう。どの工事が終わって、どの工事がまだなのか、考えなくて済みます。
「No.501」は、「1,329,000+258,000+321,300+765,000+95,700+57,600」の「2,826,600」となります。
「No.502」は、「2,778,400+427,000+531,300+958,000+113,700+81,200」の「4,889,600」となります。
「No.601」は、「544,000+785,400+2,525,000+195,600+162,000」の「4,212,000」となります。
「No.602」は、「175,000+403,200+419,000+62,800+42,400」の「1,102,400」となります。
「当月完成工事原価」は、「2,826,600+4,212,000」の「7,038,600」です。
「月末未成工事原価」は、「4,889,600+1,102,400」の「5,992,000」です。
念のため、検算しましょう。
やっと、最後の「工事間接費」の配賦差異の計算です。
問題文には、「工事間接費の当月実際発生額は¥341,000である」とあります。
処理6を見ると、予定配賦額は、「343,200」でした。
差額は、「343,200-341,000」で、「2,200」です。
配賦差異の計算は、自己流のやり方でやっています。
興味のある人は、「配賦差異の機械的作業‐建設業経理士2級の勉強」を一読願います。
実際発生額は、「341,000」です。
予定配賦額は、「343,200」です。
T字勘定で表すと…、
…となります。
「工事間接費」の上記画像の赤線点線を埋めるような、仕訳を考えると…、
借方:工事間接費 2,200
貸方:配賦差異 2,200
…となります。
当該仕訳を、「配賦差異」のT字勘定に転記すると…、
…となります。
差額は、「3500-2200」の「1,300」となります。
んで、先のT字勘定から、「借方差異」なので、「A」となります。
答えは…、
…です。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
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「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
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