本問は『社債』の仕訳。端数処理ですが、ここまで突っ込まれた出題は、初めてかと思います。たぶん、解けないです。過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、解けるようにはなっておきましょう。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「難」です。
ところで、「借方」は「左がわ」で、お茶碗を持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、お箸を持ったり、配偶者をお縄にするときの方です。
本問を解くにあたって、最初に気を付けないといけないのは、「社債」の判断です。
当該社債の買い入れですが、問題文のどこにも『自社が発行した社債』的な記述がありません。
つまり、自社発行の社債の買い入れ償還をしたわけではないのです。
単に、他社の社債を買ったわけで、単に、債券を買っただけなのです。
この点を、勘違いしないでください。
問題文には、「社債(額面総額:¥5,000,000、償還期間:5年、年利:1.825 %、利払日:毎年9月と3月の末日)を¥100 につき¥98 で5月1日に買入れ、端数利息とともに小切手を振り出して支払った」とあります。
まずは、社債の買い入れから見ていきます。
額面総額:¥5,000,000の社債を、¥100 につき¥98で買っています。
んなもんで、「5000000*(98/100)」で「4900000」が購入金額となります。
さて、勘定科目ですが、他社の社債を買っただけですから、ふつうの債券と同じ扱いです。
「勘定科目群」を見ると、「投資有価証券」とあるので、これを使うことがわかります。
さて、仕訳ですが、「資産」の「増加」なので…、
借方:投資有価証券 4,900,000
…と相なります。
次に、本問の最難関の「端数利息(はすうりそく)」の計算に入ります。
当該端数利息ですが、「前利払い日の翌日から、売買日当日までの日数」が計算対象となります。
問題文には、「利払日:毎年9月と3月の末日」と「5月1日に買入れ」とあります。
起算日は、「前利払い日の翌日から」なんで、「3月の末日」の翌日となり、「4月1日」が起算日となります。
4月は、全部で「30日」です。
そして、「売買日当日まで」とあります。
「5月1日に買入れ」とあるので、買い入れ当日の「5月1日」までを計算することになります。
5月1日は、「1日」です。
以上のことから、「30+1」の「31」日で端数利息を計算することになります。
そして、これも難しいのですが、問題文に指示はなくとも、「365」日で計算します。
んなもんで、「31/365」を掛けることになります。
社債の額面は、「¥5,000,000」です。
年利は、「1.825 %」です。
んなもんで、「5000000*0.01825*31/365」の「7750」となります。
端数利息は、¥7,750で、支払うことになります。
当該端数利息ですが、「勘定科目群」を見ると、「有価証券利息」とあるので、これを使うことがわかります。
仕訳は、「費用」の「認識」なので…、
借方:有価証券利息 7,750
…と相なります。
当該端数利息で注意すべきは、使う勘定科目です。
「支払利息」を使ってはいけません。
当該支払利息は、借入金の利息の支払いで使う勘定科目です。
そして、「社債利息」も、注意してください。
これは、自社が発行した社債の利払いに使用する勘定科目です。
買った社債と、端数利息の支払い処理をします。
買った社債は、¥4,900,000です。
支払った端数利息は、¥7,750です。
んなもんで、「4900000+7750」の「4907750」が支払額となります。
問題文には、「小切手を振り出して支払った」とあるので、「当座預金」で処理します。
仕訳は、「資産」の「減少」なので…、
貸方:当座預金 4,907,750
…と相なります。
先ほどの仕訳を合体すると…、
借方:投資有価証券 4,900,000
借方:有価証券利息 7,750
貸方:当座預金 4,907,750
…と相なります。
後は、それぞれの記号を、「勘定科目群」から探して、付記するだけです。
記号を付せば、答えは…、
…です。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
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建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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