第33回‐部門費振替表 過去問(令和5年9月実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、『部門費振替表』です。シンプルで解きやすい問題です。計算ミスさえしなければ、フルマークが可能です。点数をこういう問題で確保しましょう。

第3問‐部門費振替表

 ◇問題◇

 

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解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 落ち着いて計算してください。

解説1

 まずもって、問題の資料にある数字を、解答用紙に埋めていきましょう。

 ここで問題となるのは、用紙の「補助部門費」の括弧のところです。

 問題文には、「補助部門費に関する配賦は第1順位を運搬部門、第2順位を機械部門、第3順位を仮設部門とする。」とあります。

 つまりは、運搬部門→機械部門→仮設部門という順序で、配賦していくってな次第です。

 よって、一番右の括弧が「運搬部門」となります。

 そして、真ん中の括弧が「機械部門」となります。

 んで、一番左のの括弧が「仮設部門」となります。

 ここを間違えるとどうにもならないので、落ち着いて、慎重に表を埋めてください。

 括弧を埋めたら、資料の数字を記入していきます。

 ここまでの作業を終えると…、

 

 …と相なります。

解説2

 では、「運搬部門」から配布していきます。

 資料には、「工事第1部 工事第2部 工事第3部 仮設部門 機械部門」に、それぞれ、パーセンテージで「25 40 28 5 2」の割合で配賦するように述べられています。

 「運搬部門」は、「¥185,000」です。

 ここで、電卓の便利機能を活用します。「定数計算」です。

 参考:計算機の小技-定数計算

 当方は、カシオの電卓を使っているので、それで、当該定数計算をやっていきます。

 本問では、「185,000」という数字に、パーセントの「25 40 28 5 2」を掛けていくわけです。

 よって、まず、電卓に「185,000」と入力します。

 んで、「×」「×」と、掛けるボタンを2回押します。

 そうすっと、電卓の液晶には、「K」という表示がなされます。

 あとは、ドンドコと配賦率を入力していくだけです。

 「0.25=」で「46,250」となります。

 「0.4=」で「74,000」となります。

 「0.28=」で「51,800」となります。

 「0.05=」で「9,125」となります。

 「0.02=」で「3,700」となります。

 最後まで計算で来たら、「GT」キーを押せば、合計額が出ます。

 「185,000」と出たら、計算ミスがなかった次第です。

 そうでないなら、どこぞで計算ミスをしています。再計算してください。

 計算ミスがなければ、算出した数字を解答用紙に記入します。

 ここまでの作業を終えると…、

 

 …と相なります。

解説3

 次は、「機械部門」を配布していきます。

 「機械部門」は、「¥425,300」ですが、先ほど「運搬部門」の「¥3,700」が配賦されています。

 よって、「425300+3700」の「429000」を配賦していきます。

 資料には、「工事第1部 工事第2部 工事第3部 仮設部門」に、それぞれ「32 35 25 8」の割合で配賦するように述べられています。

 ここでも、先と同じく、「定数計算」をしていきます。

 以下は、カシオの電卓の入力例です。

 「429000××」

 「K」表示

 「0.32=」で「137,280」となります。

 「0.35=」で「150,150」となります。

 「0.25=」で「107,250」となります。

 「0.08=」で「34,320」となります。

 最後まで計算したら、「GT」キーで検算しましょう。

 検算したら、数字を表に記入していきます。

 ここまでの作業を終えると…、

 

 …と相なります。

解説4

 最後の「仮設部門」を配布していきます。

 「仮設部門」は、「¥253,430」ですが、先ほど「運搬部門」の「¥9,250」と、「機械部門」の「¥34,320」が配賦されています。

 よって、「253430+9250+34320」の「297000」を配賦していきます。

 資料には、「工事第1部 工事第2部 工事第3部」に、それぞれ「30 40 30」の割合で配賦するように述べられています

 ここでも、先と同じく、「定数計算」をしていきます。

 以下は、カシオの電卓の入力例です。

 「297000××」

 「K」表示

 「0.3=」で「89,100」となります。

 「0.4=」で「118,800」となります。

 「0.3=」で「89,100」となります。

 最後まで計算したら、「GT」キーで検算しましょう。

 間違いがないようなら、表に数字を記入します。

 ここまでの作業を終えると…、

 

 …と相なります。

 後は、各部門等の集計をするだけです。

 計算ミスに気を付けて、集計していってください。

こたえ

 表の全部のマス目を埋めると、以下のようになります。

 

 …と相なります.

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第33回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:別途積立金取り崩し

 2問:建築仮勘定

 3問:社債

 4問:固定資産の保険処理

 5問:完成工事補償引当金

第2問:文章問題

 1問:棚卸減耗

 2問:工事進行基準

 3問:総合償却法(加重平均法)

 4問:賞与引当金

第3問 個別問題

 1問:部門費振替表

第4問 理論+計算

 理論問題

 工事別原価計算表

第5問 総合問題

 精算表:インデックス・ポイント

 精算表:設問1

 精算表:設問2

 精算表:設問3

 精算表:設問4

 精算表:設問5

 精算表:設問6

 精算表:設問7

 精算表:設問8

 精算表:設問9

 精算表:設問10

 精算表:設問11

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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