本問は『建築仮勘定』の仕訳。第33回試験の第1問‐仕訳問題の2問目。過去に何度も何度も問われている基本論点です。テキストと過去問を繰り返して、確実に取れるようになっておきましょう。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
(クリックして拡大。)
結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
ところで、「借方」は「左がわ」で、スマホを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、スマホをいじったり、配偶者にコショウを振るときの方です。
問題文には、「本社事務所の新築工事が完成し引渡しを受けた。契約代金¥21,000,000 のうち、契約時に¥7,000,000 を現金で支払っており、残額は小切手を振り出して支払った。」とあります。
まずは、前払い分の処理を見ていきます。
建物建設等の前払い的な支払いは、おなじみ「建設仮勘定」を使います。
支払いは、現金となっています。
仕訳ですが、「資産の増加」と「資産の減少」なので…、
借方:建設仮勘定 7,000,000
貸方:現金 7,000,000
…と相なります。
こうした次第で、「借方」に「建設仮勘定」が「7,000,000」計上されていることがわかりました。
建物の引き渡し時の処理を行います。
問題文には、「本社事務所の新築工事が完成し引渡しを受けた」とあります。
当該事務所ですが、「勘定科目群」を見ると、「建物」とあるので、これを使うことがわかります。
引き渡された「建物」は、問題文には「契約代金¥21,000,000」とあるので、この金額で計上します。
仕訳は、「資産」の「増加」なので…、
借方:建物 21,000,000
…と相なります。
建物の引き渡しの際の、支払処理を見ていきます。
「残額は小切手を振り出して支払った」とあります。
支払い分は、前払い分を、つまりは、「建設仮勘定」の金額を除いたものになります。
「建設仮勘定」は、¥7,000,000です。
んなもんで、「21,000,000-7,000,000」の「14,000,000」となります。
小切手で支払いとあるので、勘定科目は、「当座預金」となります。
仕訳は、「資産」の「減少」なので…、
貸方:当座預金 14,000,000
…と相なります。
「建物」の引き渡しを受けたので、「建設仮勘定」を振り替えます。
「借方」に計上されていた「建設仮勘定」の振り替えを行います。
仕訳は、「資産」の「減少」で…、
貸方:建設仮勘定 7,000,000
…と相なります。
仕訳をまとめると…、
借方:建物 21,000,000
貸方:当座預金 14,000,000
貸方:建設仮勘定 7,000,000
…といった塩梅です。
後は、それぞれの記号を、「勘定科目群」から探して、付記するだけです。
記号を付せば、答えは…、
…となります。
建設業経理士2級の仕訳問題には、『解答に記号を付す』という、他の簿記試験にはない、固有の特徴があります。
このように、勘定を書く左側に「記号欄」があり、当該記号は「使用勘定科目群」にあります。
本試験という緊張している時だと、“ついウッカリ”忘れることがあります。
あまり意味がないので面倒ですが、普段から、記号を記入する訓練をしておきましょう。毎回やっていると、身体が覚えるので、本試験でポカをしません。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
★みんなとシェアする