第25回‐総合問題 過去問(H31/3実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第25回試験の第5問『精算表』の設問11を解説するページです。当該設問は、「法人税等」を処理する問題です。全ての処理と、転記と、集計とが合ってないと、正解できない問題です。ただ、個々の処理は、そう難しくないので、「法人税等」も、十分に取れる問題です。逆を言えば、過去問演習では、満点が取れるくらいに、練習しておくと、本試験でも、格段に点数が取れるようになります。当該設問まで、できるように、繰り返してください。

第5問‐精算表:設問11‐法人税等

 ◇問題◇

 

 ◇問題全文◇

 

 ◇解答用紙◇

 

 (クリックして拡大。)

解説

 結論から言うと、当該設問の「仕訳はこちら」です。

 問題文は、「当期の法人税、住民税及び事業税として税引前当期純利益の40%を計上する。」とあります。

 まず、処理の前に、これまでの設問を、見直します。

 間違いがないことが判明したら、当該設問の処理に入りましょう。

 なお、これまでの設問に、解けないものがある・わからないものがある場合、当該設問11は、まず、正解できません。

 集計して計算するだけ時間の無駄なので、「捨て問」としてください。

 わざわざ、間違いが確定しているものに、時間を割く必要はありません。

 その代わりに、解けた問題を正しく解答できているかどうかを、念入りに確かめて、部分点を少しでも稼いでください。

税引き前当期純利益の処理

 まず、損益項目から、「税引き前当期純利益」を計算します。

 収益は、「3,150,000+5,200+52,000」の「3,207,200」です。

 費用は、「2,747,600+115,200+6,400+4,000」の「2,873,200」です。

 そうすっと、「3,207,200-2,873,200」の「334,000」が導かれます。

 これが「税引き前当期純利益」です。

 当該「税引き前当期純利益」の「334,000」は、精算表上に書くところがないので、計算用紙の余白にメモしてください。

 さて、税率は、「40%」です。よって、「334000*0.4」で「133,600」が、「法人税等」となります。

 んで、「税引き後当期純利益」ですが、「334000-133600」で、「200,400」となります。

法人税等の処理

 「法人税等」は、「133,600」です。

 さて、ようやく、「第5問:設問2」の「仮払金」の処理が可能となります。

 設問2の②には、「¥87,000は、法人税等の中間納付額である。」とあります。

 要は、既に、「87,000」は、支払っているってな寸法です。

 よって、「133600-87000」の「46,600」が「未払法人税等」となります。

仕訳

 先の仕訳をまとめると…、

 借方:法人税等 133,600

 貸方:仮払金 87,000

 貸方:未払法人税等 46,600

 …と相なります。

 これで、精算表の整理記入を埋めることができます。

 後は、損益計算書と貸借対照表を、転記していくだけです。

 深呼吸を1つして、指差し確認をしながら、表を埋めていってください。

確認用

 当該設問の仕訳は、「こちら」です。

 問題全体の答えですが…、

 

 …こうなっています。

 過去問は、以上です。お疲れ様でした!


25回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:自家消費・・・「ふつう」。

 2問:仕入割引・・・「ふつう」。

 3問:預り金・・・「ふつう」。

 4問:工事進行基準・・・「やや難」。

 5問:手形割引・・・「ふつう」。

第2問:文章問題

 1問:のれん償却・・・「ふつう」。

 2問:材料評価損・・・「ふつう」。

 3問:銀行勘定調整・・・「やや難」。

 4問:未収利息・・・「ふつう」。

第3問 計算問題

 1問:理論問題・・・「ふつう」

 2問:工事原価明細表・・・「ふつう」

第4問 個別問題

 部門費振替表‐階梯式配賦法・・・「ふつう」

第5問 総合問題

 精算表:インデックス・ポイント・・・「ふつう」。

 精算表:設問1・・・「ふつう」。

 精算表:設問2・・・「ふつう・難」。

 精算表:設問3・・・「ふつう」。

 精算表:設問4・・・「ふつう」。

 精算表:設問5・・・「ふつう」。

 精算表:設問6・・・「ふつう」。

 精算表:設問7・・・「ふつう」。

 精算表:設問8・・・「ふつう」。

 精算表:設問9・・・「ふつう」。

 精算表:設問10・・・「ふつう」。

 精算表:設問11・・・「難」。

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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