第25回‐総合問題 過去問(H31/3実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第25回試験の第5問『精算表』の設問9を解説するページです。当該設問は、「前払保険料」を処理する問題です。仕訳は、基礎・基本的なものなので、難しいところはありません。転記ミスだけに気をつけてください。

第5問‐精算表:設問9‐前払保険料

 ◇問題◇

 

 ◇問題全文◇

 

 ◇解答用紙◇

 

 (クリックして拡大。)

解説

 結論から言うと、当該設問の「仕訳はこちら」です。

 前払い費用の処理をするだけの問題です。

 問題文には、「販売費及び一般管理費の中には、当期の12月1日に支払った向こう3年分の保険料¥36,000が含まれている。1年基準を考慮したうえで、適切な勘定に振り替える。」とあります。

 「問題用紙」を見ると、「会計期間は1年で、決算日は3月31日である」とあります。

 んで、「解答用紙」を見ると、「長期前払費用」という文言があります。

 これで、役者はそろいました。

処理

 問題文には、「1年基準を考慮したうえで、適切な勘定に振り替える。」とあります。

 んなもんで、おなじみの「前払費用」は、1年分(12か月分)となります。

 んで、それを超過するものは、「長期前払費用」で処理します。

仕訳

 問題文には、「向こう3年分の保険料¥36,000」とあります。

 ということは、3年は36ヶ月ですから、月当たりの保険料は、「36000/36」で「1,000@1月」という次第です。

 次に、先に見たように、決算日は「3月31日」です。

 問題文には、「当期の12月1日に支払った」とあるので、12月・1月・2月・3月の「4ヶ月」分が、当期の費用となるわけです。

 逆を言えば、この「4ヶ月」以外は、当期の費用ではないことになります。

 よって、「36-4」の「32ヶ月」を、「前払費用」と「長期前払費用」とで処理することになります。

 先に見たように、1年基準なので、「前払費用」は、1年分となります。

 よって、「1000*12」の「12,000」が「前払費用」となります。

 んで、「長期前払費用」ですが、「前払費用」の1年分を引き算して、「32-12」の「20か月分」となります。

 んなもんで、「1000*20」の「20,000」が「長期前払費用」となります。

 後は、数字の分だけ、「販管費」から「前払費用」と「長期前払費用」に振り返るだけです。

 仕訳は…、

 借方:前払費用 12,000

 借方:長期前払費用 20,000

 貸方:販管費 12,000

 貸方:販管費 20,000

 …と相なります。

確認用

 当該設問の仕訳は、「こちら」です。

 あと、念のために、問題全体の答えですが…、

 

 …こうなっています。

 >>> 続きはこちら。


25回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:自家消費・・・「ふつう」。

 2問:仕入割引・・・「ふつう」。

 3問:預り金・・・「ふつう」。

 4問:工事進行基準・・・「やや難」。

 5問:手形割引・・・「ふつう」。

第2問:文章問題

 1問:のれん償却・・・「ふつう」。

 2問:材料評価損・・・「ふつう」。

 3問:銀行勘定調整・・・「やや難」。

 4問:未収利息・・・「ふつう」。

第3問 計算問題

 1問:理論問題・・・「ふつう」

 2問:工事原価明細表・・・「ふつう」

第4問 個別問題

 部門費振替表‐階梯式配賦法・・・「ふつう」

第5問 総合問題

 精算表:インデックス・ポイント・・・「ふつう」。

 精算表:設問1・・・「ふつう」。

 精算表:設問2・・・「ふつう・難」。

 精算表:設問3・・・「ふつう」。

 精算表:設問4・・・「ふつう」。

 精算表:設問5・・・「ふつう」。

 精算表:設問6・・・「ふつう」。

 精算表:設問7・・・「ふつう」。

 精算表:設問8・・・「ふつう」。

 精算表:設問9・・・「ふつう」。

 精算表:設問10・・・「ふつう」。

 精算表:設問11・・・「難」。

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

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独学向け教材

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 ところで、電卓です。

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 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

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建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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