第25回‐文章問題 過去問(H31/3実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『銀行勘定調整』の処理です。第25回試験の第2問‐文章問題の3問目の難易度は「やや難」。忘れたことに出題される銀行勘定調整表の問題です。あまり出題されないので、手薄になりがちな論点ですが、出ます!!文章問題のみならず、総合問題で出る可能性も「大」です。必ず、できるようになっておきましょう。

第3問‐銀行勘定調整

 ◇問題◇

 

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解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「やや難」です。

 本問は、やや応用が効いています。最後まで、気を抜かないように。

 ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。

 対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者の爪を切るときの方です。

ポイント

 銀行勘定調整の問題です。

 設問の数字のそれぞれを、企業側・銀行側に加算・減算するだけです。

 テキストをよく読んで、要領を押さえておきましょう。

 なお、調整を済ませると、以下の画像のようになります。

 

①未達事項

 問題文の「①借入金の利息¥96,000が引き落とされていたが、その通知が当社に未達であった」ですが、定番の「未達事項」です。

 会社の方で、引き落としが未処理なわけですから、「企業側」に「引き算」をします。

②未取付小切手

 次に、「②工事未払金の支払に小切手¥283,000 を振り出したが、いまだ取り立てられていなかった」ですが、これまた、定番の「未取付小切手」です。

 銀行の方で、まだ、取り立てされていない(工事未払金が引き落としがされていない)のですから、「銀行側」で「引き算」をします。

③未達事項

 んで、「③工事代金の入金¥158,000 があったが、その通知が未達であった」ですが、これも、「未達事項」です。

 会社側で、入金の処理がされていないわけですから、「企業側」で「足し算」をします。

④未処理

 最後の「④通信料金の自動引き落としが¥13,000あったが未処理であった」ですが、「未処理事項」です。

 企業の方で、通信料の処理がなされていないわけですから、「企業側」で「引き算」をします。

 これら4つの処理を図にすると、先に挙げた画像のようになります。

最後の詰めを、間違えないように

 本問が、「やや難」なのは、最終解答を間違えやすいからです。

 問題文には、「銀行の当座預金残高は当社の当座預金勘定残高より¥○○多い」とあります。

 企業側の処理は、「+49,000」です。

 銀行側の処理は、「-283,000」です。

 大事なことですが、単純に引き算してはいけません。

 つまりは、銀行と企業の差なのだから、「283000-49000」などと、計算してはいけない、といった寸法です。

 重要なことは、先の企業側「+49,000」と銀行側「-283,000」の処理をすれば、修正後の数字が同じなるところです。

 ここで、「修正後の数字」を、「ゼロ」と仮定しましょう。

 そうすっと…、

 企業側は、「+49,000」で、「ゼロ」になります。

 ということは、こういう式になります。

 企業側残高+49,000=0

 企業側残高=-49,000

 …といった次第で、企業側残高は、「-49,000」となります。

 銀行側は、「-283,000」で、「ゼロ」になります。

 銀行側残高-283,000=0

 銀行側残高=283,000

 …といった次第で、銀行側残高は、「283,000」となります。

 ここまで来たら、もう、ミスはしないはずです。

 銀行側残高は、企業側残高よりも、「332,000」多いことになります。

 銀行勘定調整表の仕組みを思い出しつつ、落ち着いて、最終解答を導いてください。

こたえ

 答えは…、

 

 …です。

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25回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:自家消費・・・「ふつう」。

 2問:仕入割引・・・「ふつう」。

 3問:預り金・・・「ふつう」。

 4問:工事進行基準・・・「やや難」。

 5問:手形割引・・・「ふつう」。

第2問:文章問題

 1問:のれん償却・・・「ふつう」。

 2問:材料評価損・・・「ふつう」。

 3問:銀行勘定調整・・・「やや難」。

 4問:未収利息・・・「ふつう」。

第3問 計算問題

 1問:理論問題・・・「ふつう」

 2問:工事原価明細表・・・「ふつう」

第4問 個別問題

 部門費振替表‐階梯式配賦法・・・「ふつう」

第5問 総合問題

 精算表:インデックス・ポイント・・・「ふつう」。

 精算表:設問1・・・「ふつう」。

 精算表:設問2・・・「ふつう・難」。

 精算表:設問3・・・「ふつう」。

 精算表:設問4・・・「ふつう」。

 精算表:設問5・・・「ふつう」。

 精算表:設問6・・・「ふつう」。

 精算表:設問7・・・「ふつう」。

 精算表:設問8・・・「ふつう」。

 精算表:設問9・・・「ふつう」。

 精算表:設問10・・・「ふつう」。

 精算表:設問11・・・「難」。

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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