第25回‐理論問題 過去問(H31/3実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、『理論問題』です。難易度は、「ふつう」です。設問数は、「3つ」です。定番の原価の種類を問う問題です。それほど難しいものではありません。落ち着いて考えれば、全問正解が可能です。ただ、理論問題は、配点が少ないのが恒例です。当該年度も、パーフェクトでも「3~5点」くらいしか、配点がないはずです。いわば、仕訳問題1つ分なので、できなくても、まあ、大丈夫です。

第3問‐理論問題

 ◇問題◇

 

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解説

 本問のレベルは「ふつう」です。

 解ける選択肢から、手を付けると、楽です。

 なお、本問で言う『原価』とは、『工事原価』のことです。

 ところで、建設業経理士2級の理論問題は、限られています。ブログの「建設業経理士2級-理論タグの投稿記事」の方も、参考にしてみてください。

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

選択肢1

 選択肢1の「工事用機械を購入するための借入金の利息の支出」ですが、文言に注目です。

 “借入金の利息”なのですから、当該支出は、簿記で言う「営業外費用」に当たります。

 んなもんで、工事原価とは、関係がありません。

 工事原価の計算の際、「支払利息」を計上したかどうかを、思い浮かべましょう。

 よって、選択肢は、「C:非原価として処理する。」となります。

選択肢2

 選択肢2の「入札に応じたが受注できなかった工事の設計料」ですが、小難しい内容です。

 工事に関係はあるけれども、実質的に、収益に貢献はしていないといった寸法で、判断に迷います。

 あなたが、工事の責任者で工事原価を管理をしているとしましょう。

 セメント1袋・釘1本までチェックして、コストを抑えようとしているのに、ぽしゃった工事の設計代を押し付けられたら、たまったもんじゃないです。

 こうした推定からも、ぽしゃった工事の設計代を、工事原価に含める合理的な理由がありません。

 しかし、何らかの形で、「費用処理」する必要があるわけで、ダメだったとはいえ、営業に関する費用と考えることができます。

 よって、「販売費および一般管理費(販管費)」で処理することになります。

 よって、「B:総原価に含まれるが、ピリオド・コスト(期間原価)として処理する。」が一番、しっくり来ます。

選択肢3

 選択肢3の「工事現場監督者の人件費」ですが、これが最もカンタンです。

 よって、本問から、手を付けるとよいでしょう。

 選択肢の内容は、読んで字の如く、明らかに「工事」に関与する費用です。

 よって、「A:工事原価として処理する。」が選べるはずです。

まとめとこたえ

 答えは…、

 

 …と相なります.

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25回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:自家消費・・・「ふつう」。

 2問:仕入割引・・・「ふつう」。

 3問:預り金・・・「ふつう」。

 4問:工事進行基準・・・「やや難」。

 5問:手形割引・・・「ふつう」。

第2問:文章問題

 1問:のれん償却・・・「ふつう」。

 2問:材料評価損・・・「ふつう」。

 3問:銀行勘定調整・・・「やや難」。

 4問:未収利息・・・「ふつう」。

第3問 計算問題

 1問:理論問題・・・「ふつう」

 2問:工事原価明細表・・・「ふつう」

第4問 個別問題

 部門費振替表‐階梯式配賦法・・・「ふつう」

第5問 総合問題

 精算表:インデックス・ポイント・・・「ふつう」。

 精算表:設問1・・・「ふつう」。

 精算表:設問2・・・「ふつう・難」。

 精算表:設問3・・・「ふつう」。

 精算表:設問4・・・「ふつう」。

 精算表:設問5・・・「ふつう」。

 精算表:設問6・・・「ふつう」。

 精算表:設問7・・・「ふつう」。

 精算表:設問8・・・「ふつう」。

 精算表:設問9・・・「ふつう」。

 精算表:設問10・・・「ふつう」。

 精算表:設問11・・・「難」。

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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