第25回‐文章問題 過去問(H31/3実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『材料評価損』の問題です。第25回試験の第2問‐文章問題の2問目の難易度は「ふつう」。到ってふつうの出題です。ボックス図を書くことができれば、即答できる問題です。ただ、ケアレスミスだけには、注意してください。

第2問‐材料評価損

 ◇問題◇

 

 (クリックして拡大。)

解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。

 対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者を天日に当てるときの方です。

ポイントは、ボックス図

 問題文には、「実地棚卸前の材料元帳の期末残高は、数量が650kgであり1kg当たり単価¥1,300であった。実地棚卸の結果、数量について40kgの不足が生じていたが、原因は不明であった。1kg当たり単価が¥1,200に下落している」とあります。

 これらの数字をボックス図に書き込んで、材料評価損を求めるだけです。

ボックス図を書く

 

 ボックス図を書くと、上記の画像のようになります。

 「棚卸減耗費」は、「650kg-610kg」の「40kg」発生しています。

 んなもんで、棚卸減耗費は、「1300円*40kg」の「52,000」となります。

 次いで、「商品評価損」ですが、「1300円-1200円」の「100円」ほど、価格が下落しています。

 実地棚卸高は、610kgです。んなもんで、「100*610kg」の「61,000」が「商品評価損」となります。

注意事項1

 ボックス図は、先の画像のように書くのが定番です。

 自己流の書き方は、失点の元凶です。

 テキストを見て、その通りのボックス図を書くようにしましょう。

注意事項2

 んで、簿記学習者の方への注意です。

 簿記の問題文の指示で、よくあるのですが、「棚卸減耗費」を、「商品評価損」として処理する(一本化する)ことがあります。

 しかし、建設業経理士では、特段の指示のない限り、「棚卸減耗費」は「棚卸減耗費」で、「商品評価損」は「商品評価損」で処理します。

 問題文を深読みし過ぎて、「棚卸減耗費」と「商品評価損」を足し算した「52000+61000」の「113,000」としないようにしてください。

こたえ

 答えは…、

 

 …です。

 >>> 次の問題へ。


25回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:自家消費・・・「ふつう」。

 2問:仕入割引・・・「ふつう」。

 3問:預り金・・・「ふつう」。

 4問:工事進行基準・・・「やや難」。

 5問:手形割引・・・「ふつう」。

第2問:文章問題

 1問:のれん償却・・・「ふつう」。

 2問:材料評価損・・・「ふつう」。

 3問:銀行勘定調整・・・「やや難」。

 4問:未収利息・・・「ふつう」。

第3問 計算問題

 1問:理論問題・・・「ふつう」

 2問:工事原価明細表・・・「ふつう」

第4問 個別問題

 部門費振替表‐階梯式配賦法・・・「ふつう」

第5問 総合問題

 精算表:インデックス・ポイント・・・「ふつう」。

 精算表:設問1・・・「ふつう」。

 精算表:設問2・・・「ふつう・難」。

 精算表:設問3・・・「ふつう」。

 精算表:設問4・・・「ふつう」。

 精算表:設問5・・・「ふつう」。

 精算表:設問6・・・「ふつう」。

 精算表:設問7・・・「ふつう」。

 精算表:設問8・・・「ふつう」。

 精算表:設問9・・・「ふつう」。

 精算表:設問10・・・「ふつう」。

 精算表:設問11・・・「難」。

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

みんなとシェアする