第25回‐計算問題 過去問(H31/3実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『工事原価明細表』の計算問題。第25回試験の第3問の難易度は「ふつう」。このページは、「当月完成工事原価」の処理を行います。資料を見ただけでは、何が何やらわからない問題です。考えて何とかなる問題ではありません。よって、解き方を、しっかり憶えておく必要があります。問題を見たら、即、解けるように、何回も練習しておいてください。

第3問‐工事原価明細表・・・当月完成工事原価の処理

 ◇問題◇

 

 (クリックして拡大。)

解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 「工事未払金」の処理は、こちらです。

 「前払費用」の処理は、こちらです。

 「当月発生工事原価」の処理は、こちらです。

当月完成工事原価の計算

 資料によると、「未成工事支出金」の月初・月末の残高は、以下のようになっています。

 

 んで、「当月発生工事原価」のページで求めた当月発生工事原価ですが…、

 材料費の当月使用高は、「748,000」です。

 労務費の当月使用高は、「872,000」です。

 外注費の当月使用高は、「2,343,000」です。

 経費ですが、当月使用高は、「316,500」です。

 経費のうち人件費は、「116,700」です。

 後は、これらの数字を元に、ボックス図を書くだけです。

材料費

 材料費の月初残高は、「252,000」です。

 材料費の月末残高は、「235,000」です。

 んで、材料費の当月発生工事原価は、「748,000」です。

 上記数字を、ボックス図に書けば…、

 

 …となります。

 よって、材料費の完成工事原価は、「765,000」となります。

労務費

 労務費の月初残高は、「165,000」です。

 労務費の月末残高は、「142,000」です。

 んで、労務費の当月発生工事原価は、「872,000」です。

 上記数字を、ボックス図に書けば…、

 

 …となります。

 よって、労務費の完成工事原価は、「895,000」となります。

外注費

 外注費の月初残高は、「538,000」です。

 外注費の月末残高は、「582,000」です。

 んで、外注費の当月発生工事原価は、「2,343,000」です。

 上記数字を、ボックス図に書けば…、

 

 …となります。

 よって、外注費の完成工事原価は、「2,299,000」となります。

経費

 経費の月初残高は、「158,000」です。

 経費の月末残高は、「162,000」です。

 んで、経費の当月発生工事原価は、「316,500」です。

 上記数字を、ボックス図に書けば…、

 

 …となります。

 よって、経費の完成工事原価は、「312,500」となります。

経費のうち人件費

 人件費の月初残高は、「18,000」です。

 人件費の月末残高は、「15,000」です。

 んで、人件費の当月発生工事原価は、「116,700」です。

 上記数字を、ボックス図に書けば…、

 

 …となります。

 よって、人件費の完成工事原価は、「119,700」となります。

当月完成工事原価

 後は、当月完成工事原価を集計するだけです。

 「765,000+895,000+2,299,000+312,500」で「4,271,500」となります。

 んで、完成工事原価の経費のうち、人件費は、「119,700」となります。

【再び】人件費注意!!

 あまりいないと思いますが、注意喚起の一環として。

 当月完成工事原価の人件費ですが、「経費の内訳」なので、注意してください。

 「経費○○のうち、人件費は××」と、注記(掲示)するのが目的です。

 集計の際は、間違えて、当該人件費を、足し算しないでください。

 先の数字で言えば、「765,000+895,000+2,299,000+312,500+119,700などと、計算してはいけない、といった次第です。

 解答用紙を見ると、思わず、足し算してしまうので、注意してください。こんなところで失点するのは、愚かです。

確認用

 念のため、答えを挙げておくと、

 答えは…、

 

 …と相なります。

 >>> 次の問題へ。


25回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:自家消費・・・「ふつう」。

 2問:仕入割引・・・「ふつう」。

 3問:預り金・・・「ふつう」。

 4問:工事進行基準・・・「やや難」。

 5問:手形割引・・・「ふつう」。

第2問:文章問題

 1問:のれん償却・・・「ふつう」。

 2問:材料評価損・・・「ふつう」。

 3問:銀行勘定調整・・・「やや難」。

 4問:未収利息・・・「ふつう」。

第3問 計算問題

 1問:理論問題・・・「ふつう」

 2問:工事原価明細表・・・「ふつう」

第4問 個別問題

 部門費振替表‐階梯式配賦法・・・「ふつう」

第5問 総合問題

 精算表:インデックス・ポイント・・・「ふつう」。

 精算表:設問1・・・「ふつう」。

 精算表:設問2・・・「ふつう・難」。

 精算表:設問3・・・「ふつう」。

 精算表:設問4・・・「ふつう」。

 精算表:設問5・・・「ふつう」。

 精算表:設問6・・・「ふつう」。

 精算表:設問7・・・「ふつう」。

 精算表:設問8・・・「ふつう」。

 精算表:設問9・・・「ふつう」。

 精算表:設問10・・・「ふつう」。

 精算表:設問11・・・「難」。

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

みんなとシェアする