7問‐管理業務主任者 H29過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、標管委託契約書の総合問題です。テキストを精読し、過去問演習を繰り返していれば、まず、解ける問題です。貴重な1点を確保です。

7問‐標管委託契約書‐総合問題

 

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 本問の難易度は、「ふつう」です。

 テキストをきっちり読み込んでおけば大丈夫なはずです。

 なお、解答はこちら(数字のみ)です。

解説:1

 正しい記述です。

 マンション管理業者は、その管理事務の遂行上、必要がある場合は、区分所有者の専有部分への立ち入りを請求することができます。

 たとえば、配管の漏れなどは、都合上、専有部分に入らないと修理できないこともあります。ですから、入れるように“請求できる”権限が付与されているわけです。

 よって、選択肢の「1」は、「適切」と相なります。

 なお、専有部分への立ち入りを請求するも、正当な理由なく拒否された場合は、管理事務の遂行が不可であることを、管理組合に通知することになっています。併せて憶えておきましょう。

解説:2

 正しい記述です。

 選択肢のいうように、管理組合のために、「緊急に行う必要がある業務」で、「管理組合の承認を受ける時間的な余裕がない」ものについては、「管理組合の承認を受けないで実施できる」ことになっています。

 しかし、この場合、当該内容とかかった費用について、書面をもって、管理組合に通知することになっています。

 選択肢は、これら2つの要件を満たしているので、正しいです。

 よって、選択肢の「2」は、「適切」と相なります。

解説:3

 誤った記述です。

 マンション管理業者の管理事務の一環の作業で、たとえば、配管をバーナーで切断しているときに飛び火して火事になった、といった業者に責任のある事故なら、業者に賠償責任が生じます。

 しかし、本問では、括弧書きで、「マンション管理業者の責めによらない場合」とあります。

 要は、マンション管理業者とは関係ない事故なのですから、そもそも、業者に賠償責任はありません。

 よって、選択肢の「3」は、「不適切」と相なります。

解説:4

 正しい記述です。

 マンション管理業者は、有害行為の中止を求めることができます。

 しかし、中止を求めても、当該行為が止まない場合、マンション管理業者は、その責を免れます。それ以後は、管理組合が中止の要求をすることになります。

 マンション管理の主体は、マンション管理業者ではなく、管理組合だからです。

 よって、選択肢の「4」は、「適切」と相なります。

答え

 「1」は「適切」です。

 「2」は「適切」です。

 「3」は「不適切」です。

 「4」は「適切」です。

 本問は、「最も不適切なものはどれか?」ですので…、

 正解:3

 …と相なります。

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H29過去問一覧

 1問:民法‐共有・・・「ふつう」。

 2問:民法‐不法行為・・・「ふつう」。

 3問:民法‐意思表示・・・「ふつう」。

 4問:民法‐代理・・・「ふつう」。

 5問:民法‐連帯債務・・・「ふつう」。

 6問:民法‐委任・・・「ふつう」。

 7問:標管委託契約書‐総合問題・・・「ふつう」。

 8問:標管委託契約書‐総合問題・・・「ふつう」。

 9問:標管委託契約書‐問合対応・・・「ふつう」。

 10問:少額訴訟・・・「ふつう」。

 11問:時効中断・・・「ふつう」。

 12問:標準管理規約‐管理費用・・・「ふつう」。

 13問:標準管理規約‐監事・・・「ふつう」。

 14問:会計・仕訳・・・「ふつう」。

 15問:会計・仕訳・・・「ふつう」。

 16問:税務・・・「ふつう」。

 17問:建築基準法‐総合・・・「ふつう」。

 18問:建築基準法‐居室・・・「ふつう」。

 19問:鉄骨鉄筋コンクリ・・・「ふつう」。

 20問:地震・・・「難」。

 21問:音・・・「難」。

 22問:排水設備・・・「難」。

 23問:浄化槽・・・「難」。

 24問:LED・・・「ふつう」。

 25問:長期優良住宅・・・「難」。

 26問:維持保全・・・「ふつう」。

 27問:報告等・・・「ふつう」。

 28問:標管委託契約書・管理対象・・・「ふつう」。

 29問:区分所有法‐占有者・・・「ふつう」。

 30問:区分所有法‐管理組合法人・・・「ふつう」。

 31問:標準管理規約‐団地・・・「難」。

 32問:標準管理規約‐理事長・・・「ふつう」。

 33問:標準管理規約‐役員・・・「ふつう」。

 34問:区分所有法‐規約敷地・・・「ふつう」。

 35問:区分所有法‐先取特権・・・「難」。

 36問:区分所有法‐分離処分・・・「ふつう」。

 37問:区分所有法‐集会・・・「ふつう」。

 38問:区分所有法‐管理組合法人・・・「ふつう」。

 39問:区分所有法‐一括建替・・・「ふつう」。

 40問:品確法・・・「ふつう」。

 41問:瑕疵担保責任・・・「ふつう」。

 42問:建替円滑化法・・・「ふつう」。

 43問:地震保険・・・「難」。

 44問:借地借家法・・・「ふつう」。

 45問:宅建業法・・・「ふつう」。

 46問:適正化法‐指針・・・「ふつう」。

 47問:適正化法‐事務報告・・・「ふつう」。

 48問:適正化法‐定義・・・「ふつう」。

 49問:適正化法‐管理業務主任者・・・「ふつう」。

 50問:適正化法‐書面・・・「ふつう」。

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

 テキストには、「管理業務主任者 基本テキスト」を…、

 過去問には、「管理業務主任者 項目別過去7年問題集」を使えば、支障ありません。

 予想問題集・模試問題集も、必要な状況です。「教材レビュー:管理業務主任者 予想問題集」を、参考にしてください。

民法入門

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会計・仕訳問題

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管理業務主任者のこまごましたもの

 管理業務主任者に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「管理業務主任者:ブログ記事」をばご参考ください。

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