勉強時間は、次第に伸びるものだから、最初からノルマ時間を課さないほうがよい。確実な勉強時間を伸ばすやり方とは、実力未分化の状態を卑下せず、着実に実力を備えていくこと。
| カテゴリー: 勉強ワンポイントアドバイス | Tags: できる・できない
物の最初から、「毎日、○○時間、勉強をする」というノルマを課さないようにします。
「ノルマ」は、実に便利な概念であります。
何しろ、簡単でシンプルだからで、小学生でも可能な概念です。
なにせ、「毎日○時間する」とだけ、唱えればいいからです。
しかし、逆を見れば、ノルマとは、「あまり考えなくても、設定することができる」のであります。
「あまり考えない」とは、自他の状況を考えない、踏まえないということであります。
ノルマ方式が、得てしてうまくいかなかったり、続かなかったりするのは、ひとえに、当事者の現実を「隠してしまう」からです。
勉強とは、現実の作業です。現実に合わない取り決めなど、時の経過とともに、遅かれ早かれ破綻します。
ノルマ方式は便利なやり口ですが、先に言ったように「最初から」設定するのは、無謀かと存じます。
大事なことは、まず、焦らないことでございます。
勉強時間というものは、だんだんと伸びていくものであります。
最初は15分か30分くらいでも、だんだん1時間から2時間するようになっていくのです。
で、休日等で時間が空いた日なら、5時間から6時間以上の勉強になるのであります。
「勉強」の目的とは、「できるようになる」ためです。
逆を言えば、「できない」から「勉強」をするわけです。
端的に言って、最初の方は、「できない」ことばかりなのですから、勉強時間が長くなるわけがないのです。
長時間の勉強など、よほどに勉強という作業に手馴れた人か、前提知識や予備知識が豊富でない限り、できようがないのです。
反対に、できないなりに勉強をしていって、ある程度できるようになれば、一転して「長く勉強できる」のであります。
だって、そこそこ「できる」からです。「できる」がたくさんあるのですから、総和も多くになるに決まってます。
「勉強時間」とは、「できるようになったこと」の堆積です。
失敗が少なくて、確実な勉強時間を伸ばすやり方とは、実力未分化の状態を卑下せず、着実に実力を備えていくことなのでございます。
2013年4月2日 9:47 AM
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