ため息をするのは、呼吸が浅くなっていて、酸素不足の証拠。ため息しそうになったら、そのまま「はぁぁ」と息を吐き続けて、ついでに深呼吸をしてしまう。そうすっと、酸素が行き渡ってしっかり物を考えられる。
「ため息は、いのちを削る鉋(かんな)かな」とは、本当によく言ったものでございます。
韻も踏んでいて、よくよく頭に残る名言であるように思います。
さて、どうして「ため息」がよくないかと申しますと、呼吸が浅くなっているからでございます。
息をするのも忘れるとよく言います。何かを思い悩んでいるときというのは、どうしてか、呼吸が浅くなりがちなのです。
だから、「ため息」という身体行為を行うことで、身体が酸素の供給を強制的に行っているという次第です。
呼吸が浅いと、酸素が身体に十分に行き渡りません。
特に、頭にとっては、酸素の不足は致命的であります。
極端な例ですが、試しに、家の周りを10週走ってハアハアしている状態で、過去問のいくつかを解いて御覧なさいな。
いつも通りに問題が考えられないのは、明白です。
こんな風に、酸素が不足していると、物を上手に考えられなくなります。
上手に物が考えられない状態なのに、何かを思い考えても、解決策が少しも浮かばないのは、自明でございます。
ですから、ため息ばかりついて「上手に考えられない状態」に止まっていると、余計に「ため息の原因」を長引かせるだけになるのでございます。
そこで、です。
ため息をついて、思わず「はあー」と長い息を吐いてしまったと気づいたら、すかさず、続けて、お腹の底から「はぁぁぁぁあぁぁぁぁあ」と、息を吐き続けるのであります。
常日頃の、咽喉で息を吐くのでなく、おへその辺りから、肺の中に残っている空気を押し出すように、息を吐き出します。
ため息で「はあー」としても、そこから5~10秒くらいは、息を吐き出せるように思います。
息を搾り出すように出し切ってしまえば、胸いっぱいに空気を吸い込めます。
これで、1回、深く呼吸をすることができました。1回できれば、2回・3回はすぐできます。
同じような深呼吸を3回もすれば、しっかり物を考えられるくらいに、 酸素が補給されるように存じます。
ため息の原因となっている物事への解決策や代替案は、よく考えられる状態になってから、うんうんと考えてみましょう。
有体に言うと、考えられないのに考えても意味ないでしょ、って寸法でございます。
2012年9月20日 6:28 PM
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