何となく目に優しい「赤」色がございます。
それが、本雑文のテーマであります「ダーマトグラフ(DERMATOGRAPH)」、通称デルマの赤色なのでございます。
文房具というのは、正味な話、何を使っても構わないのでございます。
線を引くのに○○だからよくて、△△のメーカーだとダメだ、なんてことは、ないのでございます。
しかし、赤ペンや赤ボールペンで引くと、何となくですが、キツイというか冷たいというか、実務的といいますか、何とも『味気』がないのでございます。
この点、ダーマトグラフは、何とも懐かしい感じのする、そう、クレヨン風のアンダーラインが引けるので、何ともいいのであります。
わたくしにとって文房具というのは、学生時分のママでずうっと変わらなかったのですが、当該ダーマトグラフは、成人になってから新しく使い始めた「文房具」でございます。
ダーマトグラフの存在を知ってから10年以上になりますが、ほぼ毎日、愛用しているものでございます。
使い始めた発端は、故司馬遼太郎が原稿への手入れの際に利用していたからで、ちょっと使ってみるかで手にしたところ、あららという感じで、ずっと使っているという塩梅でございます。
当該ダーマトグラフの特徴は、先も言ったように、見た目にやさしく、味気があり、書き味も滑らかなところが第1点です。
また、擦れてもかすれず、アンダーラインの周りの文言が汚れません。これが第2点。
そして、何より、折れないし、太いし、削りかすがでないしで、このあたりの実用性の高さが第3点です。
ちなみに、「削りかすがでない」とは、皮をぺりぺりと剥くようにして、新しい芯を出すからです。
このように、利点の多いダーマトグラフ、お値段の方も手ごろ価格で、1本は 100円か200円くらいです。
賢明な配偶者様であれば、家計簿をつけているかと思われますが、ダーマトグラフ(DERMATOGRAPH)の赤が1本あれば、いくらでも、それこそ数十年単位で「赤字」と「赤線」を描くことができますので、推奨する次第でございます。
2012年2月27日 12:03 PM
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