基本情報技術者−午後問題

基本情報技術者の午後問題の対策を紹介します。午後は午前と違って、素人の付け焼刃では歯が立ちません。確実に合格したいなら、勉強期間を長く取りましょう。オキテメールはコチラまで。

・合格ギリギリへの午後問題対策

中高年齢・文系・ド素人の3重苦のうち、どれかひとつに当てはまる人向けの午後対策です。

このページは、2005年の春期と秋期試験、2回の受験体験をもとに、3重苦の人が合格ラインに滑り込むことを目標にしています。

そもそも、午後問題の構成は、だいたい以下のようになっています。

・問題文をよく読めばだれでもわかるもの。
・問題文を読んで閃かないといけないもの。
・簡単アルゴリズム
・難しいアルゴリズム
・データベース
・プログラム問題

今後、出題の分類が変わるでしょうが、基本情報技術者という試験の位置づけや役割を考えると、問題の本質は、大きく変わらないと思います。

(ありえるのは、基本情報技術者よりレベルの低い試験を創設するくらいかな、と。)

問題の構成は、なかなか、硬軟併せ持てており、面白い試験です。

このような試験構造の中で、どうすれば3重苦の人が合格ラインに滑り込めるかを考えて行きたいと思います。

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・午後対策はどうしたらいいですか?

ぶっちゃけいうと、、、

わからんです。

そら、プログラムで稼いで、ギリギリ合格した人の意見ですから^^;

過去問を解いてみればわかるのですが、問題自体はよく考えたらできるものが多いです。

そして、ギリギリ合格の実感からすると、問題の全部が全部できなくても合格だけはできるということです。

つまり、誰でも解ける問題の得点を積み上げれば、合格ラインに滑り込むことができると考えています。

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午後の試験は、「よく考えたらできる問題を、どのように試験時間内で解答していくか?」というのが実際問題となります。

「よく考えたらできる」というのは、「時間をかけたらできる」と言い換えることができます。

午後のだいたいの問題は、時間さえかけて取り組めば誰でもできるということです。解答のほとんどは、解説を読んでみると「あーそうですよねぇ・・・」と拍子が抜けるのが多かったです。

極端にいうと、午後の問題は「1題に1時間かけて、じっくりやれば誰でも解ける」という意味です。

100mは誰でも走れますよね? でも、5秒台で走るのは大変ということなんですよ。

時間内、いわば短時間で問題の趣旨と資料を読み込み、選択肢の意図を汲むというのが、午後試験の本質だと思います。

さきほど、100m走のたとえを持ち出しましたが、まさに、これは肉体的な問題でアタマの問題ではないです。

「〇〇が理解できた」とアタマでは問題解決していても、カラダがそれについていってないと合格できないといえましょう。

だから、テキストを何度読もうが、問題集を何度やろうがカラダがついていっていないと実際問題、解答はできないと思います。

反応というか反射なんですよね^^

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・・・だから、午後対策はどうしたらいいの?

お持ちのテキストをよく読もう、としかいいようがないです。
あと、過去問を3回やろう、くらいです。

ぶっちゃけ、合格した秋期試験での午後の長文問題1〜5題のうち、万全にできたというのは、基本的で簡単な第1問、第2問くらいで、残りの3問はほったらかしにしました。

ほったらかしにした3問のうち、解けるものだけをピンポイントに考えて、他の出題は「しらん、しらん」でうっちゃりました。

わからん問題に時間を使うより、多少得点できるプログラムのほうに時間を使う方が有利だと踏んでました。

キッパリ、本当のことをいうと、試験を受けているときは「落ちたなー」と思っていたのが正直な話です。

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・受験時の心構えと解答方針

試験技術的には、「点数を取れるものを貪欲に取っていく」「点数が取り難いものは無視か放棄」と徹底する事で、合格に滑り込む可能性が高まります。

難しいアルゴリズムの問題は後に置いといて、文章問題には必ず「ド素人でも解けるものが1題」あることを知っておきましょう。

「必ず」というのがポイントで、問題文で問われている箇所を、問題資料の中から探し出して照合するだけで、正解できる問題があるんです。

この「ド素人ボーナス問題」に、よくある形式にしては、、、

「計算するだけ」
「問題文を数式にして表現」
「パズル」

などが挙げられます。

さきほど、硬軟併せ持つといったのは、難しい問題も多くある反面、簡単で基本的な問題を全て取る事が出来れば合格できるという意味で使っているんです。

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・全くわからない−わたしもわかりませんでした

わからない、というのは受験生の多くが持つ感想です。

試験を受けたあと、「あれはさっぱりわからんかったわ〜」と話す声があちこちから聞こえてきたので、わからない人が多いということでしょう。

理数系様でもわからないのですから、われわれ3重苦が、そうそうにわかるはずがありません。

わたくしなどは、アルゴリズムなんて、未だに基本的なバブルソートとかしか理解できとらんです。

実際の試験では、擬似言語の問題なんて即効で捨てました。

そんな状態なのですから、試験中・試験後には、心の底からわからんかったーと思ってました。

本当の事をいうと、秋季試験が終わった時、応用アルゴリズムまでできるようにならないと勝負にならないなぁと思ってたんですよ。

それでも合格していました。2005年の秋のことですw

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さて、実際の具体的なベンキョプランは、、、

テキストを何度も目を通す。
過去問を3回解いてみる。
パソコンの様々な雑書に当ってみる。特にアルゴリズムについて。

といえそうです。3重苦のわれわれは、情報処理という世界にカラダがついていくには、時間をかけるしかないというのが実際の姿です。

合格した2005年の秋季試験のときは、午後の勉強らしい勉強というのは、上記の3つ位しかしてませんでした。

過去問を解いても微妙です。

春期試験では、午後の過去問を解いていなかったのですが、570点。

秋期試験では、午後問題の過去問を解いてみましたが、605点。

秋期は、春期と比べ30点だけ上ってますw

解いたところで点数はほんのちょっぴりしか上っていないのですから、過去問を解くというのが、効果的な午後対策ともいえません。

結局、これだ!!!!という午後対策は思いつかなかったというのが本音です。

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・午後試験のまとめ

基本情報技術者は、全部の問題がわからなくても、少なくとも合格だけは出来る試験でした。

自分の解ける問題だけを解答する、というのも情報を上手に処理しているわけで、まーー合格に恥じないのではないかとwww

基本情報技術者は実際にシステムを作り上げていく技術者の養成を目的とした試験です。

「顧客の要求するモノのうち、どのようなシステムが、与えられた状況・環境、そして処処の条件のうち最適か?」

「問題文を読み、解答するに足る必要な情報を、資料の中から、如何にして早く、見つけ出すか?」

問題文を読み=顧客の要求
資料=与えられた状況・環境
出題文=処処の条件

てな、感じでうまくリンクしていると思いました。

試験標準では上級指示者の言うことを、キチンと理解しようねというスタンスですけどね。

基本情報技術者の午後試験は、記憶力のテストはなく、アタマの回転を試す試験でもない、思考力でもない、訓練の結果でもない、と思います。

オイラは、基本情報技術者という試験は、着眼点のテストなんだろうなぁ、と思い至ってます。

アタマの回転を鋭くして資料や問題文をそっくり把握しても、着想がないと解きにくい試験だと思います。

基本情報技術者は、暗記さえすれば解答可能な試験・・・というわけでもなく、ひとつのことを考え続ける深い思考力があれば合格できる・・・という試験でもないと。

何題も何題も問題演習をすれば解けるか?といえば、そーでもないなぁと思うわけです。

問題を読んで「あっ!!こいつはこーいうことを聞いてるね!!」とララァのようにピカーンときたものは、えてして点数は高かったです。

反対に、えーとアレがコウでコウがアレで。。。とぶつくさしたものは、点数ゼロでしたね。

結局、午後問題とは?と聞かれて自分にしっくり来る答えは、さきほどいった「着眼点」のテスト、閃きのテストということなんです。

※ 個人的な考えですが、基本情報技術者の試験は「アタマ」に「情報処理的回路」が出来上らない限り合格は難しいような気がします。文系資格のような思考回路ではない事は確かです。だから、文系資格を取るようなベンキョ方法ではだめだという事です。そして、簿記のように、カラダに憶えさせる試験でもなさそうです。

回路が出来上るまでは大変なのですが、いったん回路が出来上ると楽勝になると思います。現役SEが1ケ月やそこらで合格できた、というのもこの「情報処理的回路(思考)」が出来ていたからだと思ってます、ハイ。

実際問題、パソコンの雑書や実際に入門用のプログラムを打ち込むだけで、この情報処理用のアタマの回路がつながっていくと思われます。

実際の勉強上、午後は誰かのテキストを読めば出来るという性質ではないと思います。

テキストや問題集に限定されずにいろいろ挑戦して見てください。ぐっと問題が解きやすくなっているはずです。少なくとも、オイラは読む書籍の数が増えるごとに、意味のわかる問題が増えていきましたwww

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・テキストと問題集の評価

1週間で分かる基本情報技術者集中ゼミ 午後編
→日本経済新聞社:福嶋 宏訓 (著)

一番お世話になった本がコレです。基本的に算数や数学から離れた人がいきなり、流れ図を目の前にされても呆然とするだけです。

一番、ど素人向けだったので購入し使用しました。授業形式なので、「トレースせよ」といわれた箇所はまじめに「トレース」していきましたね。

流れ図の読み方の練習から始まるので、全く流れ図がわからない人は、いわれるままに「トレース」していけば、わかるようになっていきます。

午後は数をこなすことは忘れましょう。

問題演習はすればするほどいいのですが、こと、ど素人さんは1題が理解できるまで挑戦したほうがいい訓練になりますよ。

ってか、1つの問題を納得できるまでやるのも、乙なもんでした。

おいら思うに、午後の問題はほとんどが応用で、前に出たものが再度出るようなことはあんまりないと思います。

だから、過去問を何度も繰り返しても、その出題のカラクリを知っている以上、基礎能力の充実にはならないと思います。

基本的に1題につき、2時間考えてもわからず、次の日に持ち越し、また次の日に、というのが多々ありました。

そうなってくると、徒労感に見舞われますが、「アタマにアルゴリズム的認識機能」がないのだから仕方がない、と思ってました。

一個一個、薄皮をはぐようにしていくしかないと思います。特に、中高齢者は頭が固いので、ゆっくり丹念に考えてトレースしていきましょう。

鍋にこびりついたのをはがすのは、たわしで執念深く磨いていくしかないのですよ。

ちなみに、1週間でわかる、とういうのはウソです。筆者もそういってます。それでも、ど素人向けではNO1ですわ。

ま、試験勉強全体をとおしての使用テキストは「合格体験記」を参考にしてください。

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情報処理技術者試験 基本情報午後完全合格教本
→新星出版:福嶋 宏訓 (著)

前述のゼミ本と組み合わせてやっていきました。できれば、2章の応用アルゴリズムをマスターして受験したかったところですが、オイラの頭脳では無理のようです。

基本的に午後のアルゴリズム問題は、本書のアルゴリズムの問題ができるようになったらまず、合格できるでしょう。それぐらいのアレでアレなレベルです。

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基本情報午後問題と解説
→新星出版:福嶋 宏訓 (著)

基本的に過去問をベースにした問題集です。午後は、アルゴリズムやプログラムの勉強に力点を置いていたのであまり使いませんでした。

っていうか、アルゴリズムはテキストにあたる「完全合格教本」のほうが手ごわいです。

文章問題対策にざっと解いたくらいで、今となってはほとんど何を解いたのか覚えていないのが現状です。

2回目の受験に当たる秋期の時には触れてもいなかったので、察してください。ま、やってソンはないかと思います。

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