・情報処理のド素人はどちらを受験しましょうか? パソコン資格の入門として、初級シスアドと基本情報技術者があります。
最初、どちらを受けるか迷いました。
結論からいうと、納得のいくパソコンの勉強をしたいという人は、基本情報技術者の受験をお勧めします。
難易度を考えたら、初級シスアドの方が簡単です。しかしながら、簡単なぶん、おもしろさが半減、得るものも半減していると思います。
どちらをしようかな?と迷ったときは、「楽かどうか、難しいかどうか、得か損かを考える」よりも、たのしいかどうか、おもしろいかどうかを基準にして判断すると、いい方向につながります。
合格しやすいだけでは、きっと勉強は面白くないと思います。
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「初級シスアドは、受けなくてもいいや」
と思ったのはテキストを立ち読みしたときです。あまり試験問題自体に、ピンときませんでした。やはり、知識問題だけでは、面白くないです。
これまで、多くの知識問題の資格試験を受験してきました。
4〜5回の受験経験するからすると、簡単だからやる気がでるというものではなく、「今の自分よりも多少、難しめ試験の方がやる気がでる」わけです。
「やる気がでないな」
立ち読みしたわたしは、そう思いました。
だから、初級シスアドを受験せず、基本情報技術者に挑戦することになっていきました。自分のセンサーに反応がないから仕方ありません。
ま、初級シスアドのレベルの知識なら、基本情報処理技術者の午前ベンキョで、ある程度カバーできるだろうとも思いました。
ほら、基本情報処理技術者が受かれば、初級シスアドがついてくると考えればおトクでしょw
基本情報技術者は、テキストに何を書いているのかすらわからない状態でしたが、アルゴリズムやらプログラムやら、何か挑戦したくなる魅力があったのでした。
これまでの人生の中で、ブラックボックスでしたから、それらはw
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・「パソコンとはこういうもの」がわかる基本情報技術者
「パソコンって何だろう?」
この「パソコンって何だろう?」という基本的な問いかけに答えてくれるのが基本情報技術者の試験ベンキョの特色だと思います。
普通に生きていたら、パソコンってどうなっているのか、意外にわからないもんです。
ワードやエクセルといったアプリケーションを使いこなせるからといって、じゃあ、パソコンがわかったことにはならないからです。
みなさんは、もう、長い間、パソコンちっくな存在と付き合ってきて、それでもまだ、わからない箱になっているのでは?と思います。
基本情報技術者試験の特色として、「プログラム」の存在があります。
基本情報技術者の試験を受けるまで、プログラムというものは、本当に何が何やらわからん状態でした。
試験科目の「C」とか「JAVA」などの存在すらわからないのです。調べてもわからない。そんなレベルから始めました。
車でいえば、トラックとバスの区別がついていないというわけですよ。
基本情報技術者では、強制的にプログラムを学ばねばならないので、たくさんのプログラムに接する事になります。
強制的に学ばねばならない、というのがポイントです。
プログラムが自然に憶えるものであるなら、パソコン好きな人・長い間使った人ならプログラムに精通しているものでしょう。
しかし、現実にはそうではない、と。
プログラム、引いてはパソコンの根本的な仕組みというのは、「自然に憶えられるもの」ではないというわけです。
これまで、プログラムと疎遠だった人は、基本情報技術者の受験勉強を通して、長年のブラックボックス・・・「プログラム」に触れる機会になります。
「なんや、こういうもんか!」 「アプリケーションの最も原始的な姿はこういうものか!」という感じで、知的な喜びに包まれます。
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・強制的な受験期間、設定された試験範囲
さてさて話は変わりますが、新しいことをするときには、期限を切るとやる気がでてきます。
「〇月〇日」までに仕上げよう!!と自分に発奮するのです。
基本情報技術者に限りませんが、試験というのは、受験日という期限が切られています。
とにもかくにも、その日までには、仕上げなければならない!というプレッシャーがあるんです。
単なる「おもしろプログラム〜」のような基本書を買ってきて、漫然とプログラムの初歩を勉強していくよりも、「試験」というある程度、やるべき範囲が決められている試験勉強形式の方が、ハリとツヤのあるベンキョになるってワケです。
なかには、プログラム入門なる本を買って挑戦しようとしたが、途中でやめちゃったという人がいるかもしれません。
試験形式だと、目標となるべき問題があるのでとっつきやすいのです。
もちろん、試験を超え酔うとする人は、入門書・解説書が豊富に市販されているので、その気になればどんどん、自分から興味のある範囲を増やしていけるわけです。
思うに、プログラムというのが、多くの人にとって、まほうのようにボンヤリ・曖昧模糊なのは、プログラムに接するための良いキッカケが少なかったのではないか?ということです。
基本情報技術者の試験勉強では、試験勉強を通して、必然的に、たくさんのプログラムに接することになります。
市販の本でもプログラムには接することができます。ですが、そこには期限も問題もありません。
「期限付き・問題付きのプログラム経験」が味わえることが、基本情報技術者試験の最も大きな特色だといえます。
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わたしが受験時に選択したプログラムは、CASLUというもっとも原始的なプログラムでした。
そのため、もっともシンプルでもっとも原始的なパソコンの動きを学ぶ事が出来ました。
思った事は、わたしたちが普段使っているパソコンの機能というのは、まーー上級なことだということ。
原始的なプログラムの動きを知ってからは、単にインターネットとか、ワープロとか表計算といったアプリケーションだけがパソコンの動きではないということを知りました。
OSの立ち上がりや制御、果てには文字の表示すら、たいした技術の裏付けがあるのだ、と感心した次第なのでした。
ごく普通と思っていた後ろに、何と大きいものが動いているのか?この発見の感動はなかなか味わえるものではありません。
目の前のパソコンが、ワケノワカラン箱から、魅力的で身近な箱として見れるようになります。
パソコンのド素人の人は、これまでプログラムというものに本腰を入れて当たって来た事がない人だといえます。
基本情報技術者の試験勉強にて、まがりなりにでもプログラムを見ていけば、「パソコンってこんな風に動いているんだねぇ」と思えるはずです。
パソコンの「使い方」よりも「動かし方」のベンキョになるのが、基本情報技術者の試験です。
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・中年・文系・ド素人の合格のメリット
基本情報技術者に合格しても、たった1枚の紙切れしか残りません。
転職でSEやプログラマーになりたいというのなら、多少の効力があるでしょうが3重苦の人間は、合格の実際的なメリットは少ないでしょう。。
実際的にはないけど、意識的には大きな財産になります。
意識変化というのは、かけがいのない、数少ない本当の人生の財産です。
人間というのは、年齢を経るたびに、アタマが固くなります。
こんな生き物ですから、「意識が変わる体験」や「これまでに知らなかったモノゴト・カラクリを認識できるようになる」のが、どんどん少なくなってしまうものなんです。
だから、企業は、管理者セミナーなどなどに、馬鹿高い研修費・教育費を使っているのです。
中高年齢の人にとって、基本情報技術者に合格することは「汲めども尽きない興味のハコ」を得るという意味で、大きな財産となると思います。
もちろん、文系の方はあの、昔に放棄した「数理的な考え方」の洗礼を再度味わうことになりますし、ド素人はそれこそパソコンの習熟になります。
基本情報技術者の勉強を通して得られる知識は、すくなくとも、パソコンの基本原理が変わらない限り、今後10年は楽しめるでしょう。
基本情報技術者は、1回当たりの試験料が5000円。テキストを10冊、その他のパソコン書籍を買っても、数万しかかかりません。
新地(東京でいう銀座)で飲む事を考えたり、ちょっと良いところで食事をしたらペイされる金額で、この意識変化は大きい。
とても大きいと思います。
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ボールは友達といったのは、キャプテン翼です。
パソコンは友達といえるようになるのが、基本情報技術者です。
本屋で、パソコン関連の書籍コーナーに入ると、動悸がする。
電気屋で、パソコンコーナーで店員に話し掛けられると固まってしまう。
買ったパソコンに触れたことがない。
パソコンに指をかじられた記憶がある。
データを間違って消して、若い世代から大顰蹙を買った。
アプリケーションの使い方の取得に、ドエライ思いをした。
勉強をしようと思うのだが、どこから手を付けていいのかわからない。
会社のパソコンでエロサイトを見ようかどうか迷っている。
会社のパソコンでオークションをしている。
会社のパソコンで私用のメールをしている。
そんな人たちに贈りたいのが、基本情報技術者の試験ベンキョです。
基本情報技術者の試験ベンキョで、今後、何年も続いていく、意識の変化、認識の変化を得てみませんか?というのが私の言いたいことです。
凄く自信がつきます。
そして、なにより、自分の無知さ加減と、人生の広がりの両方を味わえることができるのです。なんておトクなんでしょうw
人生、長きに渡って大きなトクがあるのが、基本情報技術者だと思います。
ま、慣れないうちは地獄ですけど。
ま、どのみち行くのですから、今の内に先取りしときましょう。
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