建設業経理士2級 第37回 過去問+解説 第4問 計算・理論 設問1

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『理論問題』の問題。引当金の設定基準が問われています。簿記を勉強した人なら何とか解けますが、そうでない人(建設業経理士だけ勉強した人)は、厳しいかもです。まあ解けなくても他で点を確保できるので、できる問題だけに尽力しましょう。

第4問 設問1‐理論問題

 ◇問題◇

 

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解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 まあ、正直なことを言うと、2~3個正解できていたらいいです。

 例年、理論問題は、確答が難しいので少しくらい落としてもいいです。

問い:1

 「1」には、「H 将来」が入ります。

 たとえば、貸倒引当金を考えてみましょう。

 売掛金が“将来的に”支払われない可能性がある(つまり、貸倒損失になる)から、貸倒引当金を設定するわけですね。

問い:2

 「2」には、「E 当期以前」が入ります。

 貸倒引当金ですが、当期なり前期なり前々期なりの債権に計上しますね。

 前期・前々期以前の売掛金が支払われなくて、当期まで残っている可能性は、多分にありますよね。

問い:3と4

 「3」には、「L 可能」が入ります。これは、何とか解けたかと思います。

 問いの後ろには、「性」とあるので、これにシックリくるものを探すなら、“可能”性ですよね~。

 「4」には、「N 高」が入ります。

 可能性が“高い”ものに、つまり、起きそうなものに、引当金を計上しますね。

 起きそうにないことに、引当金を計上しても無駄ですしね。

問い:5と6

 「5」には、「D 見積り」が入ります。

 “こういうもの”なんで仕方ないですね。

 「C 検証」でも、日本語的に間違ってないですし。できなくていいです。

 「6」には、「Q 合理」が入ります。

 これも、“こういうもの”です。

 「R 客観」でも、悪くないんですが、原文(企業会計原則)がこうなっているので、こう答えるしかないです。

まとめとこたえ

 答えは…、

 

 …です。

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第37回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:配当支払

 2問:法人税の納付処理

 3問:固定資産の売却

 4問:貸し倒れ

 5問:工事進行基準

第2問:文章問題

 1問:社債の償還

 2問:火災未決算

 3問:材料評価損

 4問:のれん代

第3問 個別問題

 1問:完成工事原価報告書

第4問 理論+計算

 理論問題

 部門費振替表:階梯式配賦法

第5問 精算表

 精算表:インデックス・ポイント

 精算表:設問1

 精算表:設問2

 精算表:設問3

 精算表:設問4

 精算表:設問5

 精算表:設問6

 精算表:設問7

 精算表:設問8

 精算表:設問9

 精算表:設問10

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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