本問は『固定資産の売却』の仕訳。第37回試験の第1問‐仕訳問題の3問目。超絶的に基礎・基本的な問題です。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。怖いのは計算ミスくらいです。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
ところで、「借方」は「左がわ」で、左大臣がいる方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、右大臣がいる方で、また、配偶者に縄をかけるときの方です。
問題文には、「丙社は、社用車(取得原価¥3,800,000、減価償却累計額¥3,420,000)を売却した。売却代金¥300,000 は翌月末日に 入金予定である。」とあります。
まずは、得したのか損したのかを、“簿価”で調べましょう。
社用車の取得原価は、「¥3,800,000」です。
んで、減価償却累計額は、「¥3,420,000」です。
簿価は、「3,800,000-3,420,000」で「380,000」となります。
簿価で「380,000」の価値のあるものを、「¥300,000」で売ったのですから、損が出てますね。
損額は、「380,000-300,000」で「80,000」なことがわかります。
固定資産を処分する仕訳を切りましょう。
社用車ですが、「勘定科目群」を見ると、「車両運搬具」とあるので、これが使えそうですね。
んで、ここがポイントなんですが、「勘定科目群」を見ても、「車両運搬具減価償却累計額」という科目がないんですね。
んなもんで、減価償却は、取得原価から直接引いてる処理をしていることがわかります。
先に見たように、社用車の簿価は、「380,000」でした。
とりあえず、社用車をなくす仕訳を切ると、「資産の減少」なので…、
貸方:車両運搬具 380,000
…と相なります。
残るは、受け取りの処理です。
問題文には、「売却代金¥300,000 は翌月末日に 入金予定である」とあります。
入金予定なんで、まだ受け取ってないですね。
「勘定科目群」を見ると、「未収入金」とあるので、これが使えそうです。
仕訳を切ると、「資産の増加」なんで…、
借方:未収入金 300,000
…と相なります。
先に見たように、社用車の売却では、損が「80,000」出てます。
「勘定科目群」を見ると、「固定資産売却損」があるので、これを使います。
仕訳を切ると、「費用の認識」なんで…、
借方:固定資産売却損 80,000
…と相なります。
仕訳をまとめると…、
借方:未収入金 300,000
借方:固定資産売却損 80,000
貸方:車両運搬具 380,000
…と、相なります。
後は、それぞれの記号を、「勘定科目群」から探して、付記するだけです。
記号を付せば、答えは…、
…です。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級
」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級
」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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