第29回‐文章問題 過去問(令和3年9月実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『手形貸付』の処理です。定額法の償却原価法の処理です。処理がわからなくても、なんとなく解けてしまいます。しかし、突っ込んだ出題に備えて、テキストで解き方を確認しておきましょう。転ばぬ先の杖です。

第3問‐手形貸付

 ◇問題◇

 

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解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 ところで、「借方」は「左がわ」で、スマホを持つ方です。

 対して、「貸方」は「右がわ」で、スマホを操作したり、配偶者を水攻めするときの方です。

問題内容の把握

 問題文をよく読めば、貸付額と手形額の差額を、定額法的に償却しそうだと、見当が付きます。

 問題文には、「¥7,800,000を支出し、その見返りに同商店振出しの約束手形¥8,000,000を受け取った」とあります。

 差額は、「8000000-7800000」の「200000」です。

 「20x1年4月1日」に貸付し、受け取った手形は、「支払期日20x5年3月31日」となっているので、「4年(48ケ月)」かけて、償却することになります。

 なお、上記の「年月日の計算」が苦手な人は、下の画像のようなものを書いて、年月数を把握してください。

 

 わたしは「年月日の計算」が苦手なので、ミスを防ぐため、上記画像を書き出すのが常です。

貸付時の仕訳

 本問は、「お金の貸付」を行っており、証書等の代わりに「手形」を受け取る場合、「手形貸付金」で処理します

 貸付の仕訳を切ると…、

 借方:手形貸付金 7,800,000

 貸方:現金 7,800,000

 …となります。

期末の償却の仕訳

 差額は、「200000」です。

 これを、「4年(48ケ月)」で、償却することになります。

 1年あたりは、「200000*12/48」で「50000」となります。

 期末の1年分の償却の仕訳を切ると…、

 借方:手形貸付金 50,000

 貸方:受取手形 50,000

 …となります。

年数計算

 

 償却年数ですが、上記画像のように、「2年」となります。

 んなもんで、先に挙げた…、

 借方:手形貸付金 50,000

 貸方:受取手形 50,000

 …の仕訳が「2回」切られたことになります。

 んなもんで、「50000*2」で「100,000」が増加することになります。

 元の数字は、「7,800,000」なので、「7800000+100000」で「7,900,000」となり、これが答えです。

こたえ

 答えは…、

 

 …です。

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第29回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:仕入割引

 2問:売買目的有価証券

 3問:建設仮勘定

 4問:利益処分

 5問:社債発行

第2問:文章問題

 1問:生産高比例法と定額法

 2問:工事進行基準

 3問:手形貸付

 4問:前払利息

第3問 理論+計算

 1問:理論問題

 2問の1:完成工事原価報告書

 2問の2:未成工事支出金残高

 2問の3:間接費配賦差異

第4問 個別問題

 車両関係費予定配賦率

第5問 総合問題

 精算表:インデックス・ポイント

 精算表:設問1

 精算表:設問2

 精算表:設問3

 精算表:設問4

 精算表:設問5

 精算表:設問6

 精算表:設問7

 精算表:設問8

 精算表:設問9

 精算表:設問10

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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