本問は『利益処分』の仕訳。第29回試験の第1問‐仕訳問題の4問目。配当金の支払処理です。公式を暗記してないと解けないので、キッチリ憶えておきましょう。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォークを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフを持ったり、配偶者に塩麴をすり込むときの方です。
「配当」を支払うには、おなじみの論点「少ないほう」の公式を、思い出さなくてはなりません。
当該「少ないほう」の『公式』ですが…、
・配当額の合計×1/10
・(資本金×1/4)-(資本準備金+利益準備金)
…のいずれか少ない方を、“積み立てる”ことになります。
上記公式は、「資本」で数少ない「公式」です。
「第2問」の計算問題でも出るので、ガチ暗記しておきましょう。
上記公式に、本問の数字を代入すると…、
・300,000×1/10
・(1,000,000×1/4)-(150,000+50,000)
…となって、
・30,000
・(250,000)-(200,000)
…となるので…、
・30,000
・50,000
…となります。
「少ないほう」を積み立てるので、本問では、「30,000」となります。
問題文には、「利益剰余金を財源として」とあるので、「利益準備金」に積み立てることになります。
(なお、仮に、問題文が「資本剰余金」ウンヌンと指示していれば、「資本準備金」に積み立てます。)
さて、「配当金」ですが、株主総会時には、まだ支払われていないので、「未払配当金」で処理することになります。
積み立てられる「利益準備金」は、「¥30,000」でした。
配当金ですが、「¥300,000」です。
取り崩される金額は、「300000+30000」で「330,000」となります。
後は、勘定科目の選択です。
「勘定科目群」を見ると、取り崩す資本勘定は、「繰越利益剰余金」くらいしかないことがわかります。これを使いましょう。
やっと、役者がそろいました。
仕訳ですが、「資本」の減少と、「資本」の増加と、「負債」の増加なので…、
借方:繰越利益剰余金 330,000
貸方:利益準備金 30,000
貸方:未払配当金 300,000
…と相なります。
先の仕訳に、勘定科目の記号を付与すれば、答えは…、
…です。
建設業経理士2級の仕訳問題には、『解答に記号を付す』という、他の簿記試験にはない、固有の特徴があります。
このように、勘定を書く左側に「記号欄」があり、当該記号は「使用勘定科目群」にあります。
本試験という緊張している時だと、“ついウッカリ”忘れることがあります。
あまり意味がないので面倒ですが、普段から、記号を記入する訓練をしておきましょう。毎回やっていると、身体が覚えるので、本試験でポカをしません。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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