重曹は洗濯洗剤の代わりにはならないので、洗濯洗剤はいつも通りの規定量を用いる。あまりに洗剤を減らすと洗浄力が落ちて、洗濯物からまた違う臭いがしてくる。
まず指摘しておきたいのは、重曹は洗濯洗剤の代わりにはならない、ということです。
重曹は、洗濯洗剤と見た目がよく似ています。色は白いし粉状です。洗濯の時に使います。
しかしながら、重曹は、洗濯洗剤ではありません。
タイトルにありますように、重曹洗濯の際は、洗濯洗剤を減らさないよう留意してください。
人間は不思議なもので、似たようなある物を入れて、そして、次に似たような物を入れる際は、どちらかの量を減らす傾向があるようでございます。
わたしも、これまでは洗剤の説明書き通りに、すりきり一杯の洗剤を入れていたのですが、重曹洗濯をするようになって、だんだんと洗剤を入れる量が減っていったのでございます。
そうすると、汗臭さ以外の臭いが、洗濯物から漂うようになったのです。
これが、汗臭さや垢染みた臭い、細菌増殖中の酸っぱい臭いといった、「なじみ」の臭いとは、“一鼻”違った臭いなのであります。
焦げ臭いというかカビの臭いがするのであります。
ほいで、なんだこりゃと思って、洗剤を元の量のすりきり一杯にしたところ、当該臭いはなくなったのでした。
重曹の洗濯をしていて、もし、洗ったものに上記のような、これまでに嗅いだことのない臭い現象が起きているときは、おそらく、洗剤の量が減っていることが原因でしょう。
どうぞ、洗濯洗剤の量を元に戻すか、増やすかして、洗ってみてください。
わたしの使っている重曹の説明書きには、「いつものお洗濯の際、水量○○リットルあたり××量の重曹を入れてくれ」云々の説明がなされております。
つまりは、いつも通りの洗濯洗剤を使っている洗濯の際に、コレコレの重曹を入れてくれという塩梅でして、重曹の説明書きのどこにも、「洗剤を減らしても良い」とは書かれておりませんでした。
まあ、有体に言えば、勝手に(ケチケチ精神から)洗剤の量を減らしたところ、汚れの落ちが悪くなって洗濯物が臭いだした、ってな塩梅の失敗談です。
説明好きのうざったい中間管理職風の言い方となりますが、重曹はPHが8の弱アルカリ性であり、洗濯洗剤はPHが9~10の中アルカリ性です。
ですから、重曹を入れて洗濯洗剤を減らすと、全体のPHが相対的に重曹寄りになってしまい、アルカリの洗浄力が低くなってしまう、という次第です。
あーどーでもいいよ、って感じですが、一口で言えば、「洗剤の量は減らさず」お洗濯をしてください。
まあ、実際のところ、洗濯機の性能、洗剤の効能、洗濯物の量・質などもあって、“正解”はそれぞれの事情によって異なって参ります。
日常生活の秘密を解き明かす探偵気分で、洗剤と重曹の最適な配合量を調整してみてください。
子犬並みの知性の配偶者ですが鼻だけは効くので、「ほんと、お前のやることは、いつもこうだな。洗濯1つ満足にできないのか」なんて、いっちょ前にワンワンキャンキャンと吠えられる前に、最適の洗剤量/重曹量を把握しておきましょう。
2012年7月26日 10:30 AM
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