「安かろう・悪かろう」は、真理である。最終的には、品質の劣化したものを買って、これまでの「差」を埋めることとなる。ノートは相応の値段のするものを使うべきである。
結論から言うと、安いノートを買ってはいけない、という次第でございます。
わたしはこれまで、ホームセンターにて、198円で5冊入りのノートを買っていました。
デザインはものすごく古臭いのだけれども、ノートとして使うに当たっては、別段の支障がなかったからであります。
しかし、世はやはり、「安かろう悪かろう」でございます。
最初よくて、次の年もよくて、2年目、3年目によくても、結局は、値段相応の品質になるようでございます。
新たに買ったノートは、背表紙の接着が薄めなのか、開くたびにぱらっぱらっと中のノート部分が取れていくのでございます。
少し力を入れて引っ張れば、ぱりっとメモ用紙のように、紙が取れるのでございます。
もはやノートではなく、メモ用紙といっても、過言ではないのでございます。
ダメノートを買ってしまって、「あーあー、やはりこうなったか」と、呟いた次第でございます。
安かろう・悪かろうは真理でございます。
しっかり書きたい、記録に残したいという方は、100円200円安いノートを買うのは、控えるようご助言したく存じます。
最初から、しっかりした品質のコクヨなりトンボのノートを買うべきです。
最終的には、品質の劣化したババを掴んで、これまでの「安くて品質のよいノート」の購入によって得た「差」が、吹き飛ぶからでございます。
ダイソーのコーヒーフィルターも、最初は品質と値段の関係は、「お値打ち」でしたが、今では、2枚一緒に使わないと濾せない品質にまで落ちてしまいました。ホントあれはゴミです。資源の無駄。
「安かろう・悪かろう」は、もっと具体的に言うのなら、「次第に第に安かろう悪かろうになっていく」と申した方がよいかと思います。
高品質と低価格を両立していくのは、やっぱり無理があるのでございます。
かつてのゼロ戦は、格闘性能が高い、航続距離が長い、速度が速いとまさに綺羅星の如く言われておりましたが、それは逆に、船体強度低く急降下したら分解する危険性をはらんでいた裏返しです。
また、被弾したら燃えるのが、防弾性も「ゼロ」だったゼロ戦の特徴でした。
翻って、自分の給料から、「安かろう・悪かろう」を考えてみてください。
アレもコレもと、高品質の労働を求めらるのに、一切の昇給も、手当てもなければ、どんな忍耐強い人だって、やる気がなくなってくるでしょう。安く使えば悪くなるのは、自身の労働からも、的を得てございます。
「安かろう・悪かろう」は、単に今だけ、品質のよいものが安いだけであり、その安い価格のまま高品質を維持しようとしても、労働の対価がそれを黙っていませんから、「次第に安かろう・悪かろう」になるといった塩梅でございます。
ま、結論を言いますと、安いノートは、「メモ用紙」くらいにしかならない、メモ用紙にお金を払うのは無駄、ノートを買うのなら、相応の値段を払いましょう、という次第でございます。
2012年3月14日 7:48 PM
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