試験の難易度は、過去問を解いてみればわかります。
しかしながら、合否の難易度は、少しだけ事情が違ってまいります。
合否の難易度を知るためには、受験生の人数の増減と、合格者の人数の増減とをチェックでございます。
一般的に、ま、図書館なり体育館がありまして、利用者が増えているようなら、それに応じて、収容人数なり施設数を増やすのが、社会の理でございます。
しかし、試験というのは特殊な世界でありまして、受ける人数が増えるものならば、合格者の数を増やすどころか、なぜか、合格者数を減らすことがあるのでございます。
1日100杯は出していたラーメン屋が、人気が出てきてお客様が付きだしたら、急に1日80杯に減らすが如しでございます。
商売上、まったく意味がわかりませんが、試験の出題者側・試験主催者側には、相応の理由があるのでありましょう。
受験生にとってはえらい迷惑ですが。
さて、通常なら合格者を増えるところが、逆に減っているようであれば、合否の難易度は、かなり上がると考えて差し支えないように存じます。
試験問題が同じでも、合格者の席が狭まる分だけ、合格が難しくなるといった次第でございます。
もし、受験する試験がこうした事情下にあるときは、不運としかいいようがありません。
ちなみに、受験生の急激な増加というのは、その試験なり資格が、ドラマなり小説なりのネタになったり、新聞なり雑誌なりの紹介の余波で起きるものでございます。
メディアの影響は得てして、一時的なものなのですが、余波がえんえんと続くことがございます。
すぐにその資格を取らなくてはならないという事情がない限りは、その一時的な人気の陰りが見えるまでは、他のことを勉強する方が賢明であるかと存じます。
このように、合格者数の増減の数字から、色々と見えてくることがございます。
お勉強の息抜きの際にでも、過去5年間の合格者数の増減を追ってみることを推薦するものでございます。
いつ、どういう状態で受けるのかも、試験戦術の1つでございます。
2011年1月27日 11:09 AM
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