建設業経理士２級 第36回 過去問＋解説 第4問 計算・理論 設問2
まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。
本問は『』の問題。奇を衒わない計算と、シンプルな予定配賦率と配賦差異を問う問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
第4問 設問2‐
◇問題◇
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解説
結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
過去問の定番問題です。
当該試験では、理論問題が難しかったので、本問で、大きく点を確保してください。
ポイント
本問ですが、そう難しい処理をするわけではないです。
注意すべきは、「計算ミス」です。
満点取れる問題なので、何回も検算しましょう。 。
処理１
まずもって、解答用紙を見ましょう。
マス目を数字で埋めていけばいいことがわかります。
No.101とNo.102「月初未成工事原価」ですが、資料の「２.（１）未成工事支出金」から導きます。
No.101は、「123000+112000+472000+96000」の「803,000」です。
No.102は、「321000+234000+760000+122000」の「1,437,000」です。
ここで計算ミスをすると、以降の処理がすべて無駄になるので、３回くらい、検算しましょう。
処理２
次に、「当月発生工事原価」を埋めていきましょう。
ここでは、労務費を除く資料の数字を、単に記入するだけです。
資料の「４。当月に発生した工事直接費」を見ながら、記入可能なところを埋めていきましょう。
処理３
問題の資料「４」に、「労務費・・・ （資料により各自計算」とあるので、労務費を処理しましょう。
「３．労務費に関するデータ」に、「労務費計算は予定賃率を用いており、当会計期間の予定賃率は時間当たり￥1,200 である。」とあります。
資料の「当月の直接作業時間」に、@1,200を掛けていくだけだとわかります。
No.101は、「102」時間です。「102*1200」で「122,400」です。
No.102は、「132」時間です。「132*1200」で「158,400」です。
No.201は、「211」時間です。「211*1200」で「253,200」です。
No.202は、「285」時間です。「285*1200」で「342,000」です。
計算した数字を、解答用紙に記入していきましょう。
処理４
「工事間接費」ですが、問題文には、「工事間接費については直接原価基準による予定配賦法を採用している」とありますが、実際の処理方法を暗記した方がいいでしょう。
問題文には…、
「当会計期間の直接原価の総発生見込額は￥68,000,000 である。」
「当会計期間の工事間接費予算額は￥3,400,000 である。」
…となっています。
配賦率は、「3,400,000/68,000,000」で「0.05」となります。
さて、「直接原価」ですが、材料費・労務費・外注費・直接経費の合計額となります。
個々の工事の合計額を計算しましょう。
ここで注意すべきは、No.101とNo.102です。
解答用紙の上にある月初未成工事原価の数字（803,000と1,437,000）とを加算したらダメですよ。
ついつい計算ミスをするので、注意してください。
さて、直接原価の計算ですが…、
No.101は、「289,000+122,400+452,000+111,000」で「974,400」です。
No.102は、「362,000+158,400+674,000+187,000」で「1,381,400」です。
No.201は、「396,000+253,200+1,130,000+132,000」で「1,911,200」です。
No.202は、「487,000+342,000+769,000+221,000」で「1,819,000」です。
計算した直接原価に、配賦率の「0.05」を掛けたものが工事間接費となります。
No.101は、「974,400*0.05」で「48,720」です。
No.102は、「1,381,400*0.05」で「69,070」です。
No.201は、「1,911,200*0.05」で「95,560」です。
No.202は、「1,819,00*0.05」で「90,950」です。
計算した数字を転記していきましょう。
処理５
残る「当月完成工事原価」と「月末未成工事原価」は、それぞれの工事の数字を足し算するだけです。
落ち着いて、計算していってください。
処理６
最後に、「工事間接費」の配賦差異の計算です。
工事間接費は、先の計算で「304,300」となっています。
問題文には、「工事間接費の当月実際発生額は￥314,000 である。」とあります。
T字勘定にまとめると…、
…となります。
差額は、「314,000-304,300」の「9,700」です。
当該配賦差異の作業ですが、「」のやり方でやってます。
先のT字勘定のうち、「貸方」の方を埋めようとする仕訳を切ると…、
借方：配賦差異 9,700
貸方：工事間接費 9,700
…となります。
次に、配賦差異のT字勘定を作りましょう。
問題文には、「工事間接費配賦差異 ￥4,500 （貸方残高）」となっています。
それで、先に切った仕訳を転記すると…、
…となります。
配賦差異の残高は、「9,700-4,500」で「5,200」で、借方差異なので「A」と相なります。
まとめとこたえ
答えは…、
…です。
第36回
第1問：仕訳
第2問：文章問題
第3問 個別問題
第4問 計算計算
第5問 精算表
PDF過去問の閲覧
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
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独学向け教材
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記２級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方
簿記３級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級
建設業経理士２級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
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建設業経理士２級のこまごましたもの
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士２級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士２級の合格証書」です。
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第36回-令和7年3月
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