本問は『材料の払出単価』の問題。先入先出法、移動平均法、総平均法の各計算がクソ面倒なだけで、難しい処理はありません。落ち着いて、計算してください。そこそこ時間がかかるので、「後回し」でやるのも、一手です。本試験で、どういう順番で問題を解けばいいかの予行演習をしてください。難易度は、「ふつう」です。
◇問題◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
落ち着いて計算してください。
試験的なことを言うと、本問は、処理そのものは簡単なのですが、計算に手間取ります。
ですから、本試験では、すぐに答えの出る問い3の総平均法だけやって、次の第5問精算表に進みましょう。
精算表の方が部分点が取れます。
本問で時間が取られて、精算表を解く時間が無くなる方がリスクです。
精算表を終えてから、解いてない問い1と問い2をやった方がいいです。
移動平均法ですが、移動平均法ですが、受け入れの都度、払い出し単価を計算する方法です。
言葉にすると面倒ですが、述べていきます。
まず、2日の受け入れで、個数は「100+400」で「500」となり、金額は「20000+90000」の「110000」となります。
単価は、「110000/500」で「@220」となります。
3日に払い出しがあるので、その処理をします。
300個の払い出しですが、「@220」で計算して、「300*220」の「66,600」となります。
在庫は、「500-300」で「200」個となります。
9日に、「800個」で「@230」の受け入れがあります。
「800*230」なので、金額は「184,000」です。
在庫は「200」個で、金額は「200*220」で「44,000」です。
個数は「800+200」で「1000」個に、金額は「184,000+44,000」で「228000」となります。
単価は、「228000/1000」で「@228」となります。
11日に450個の払い出しがあるので、その処理をします。
単価は、「@228」なので、「450*228」で「102,600 」となります。
在庫は、「1000-450」で「550」となります。
16日に300個の払い出しがあるので、その処理をします。
単価は、「@228」なので、「300*228」で「68,400」となります。
在庫は、「550-300」で「250」となります。
18日に150個の払い出しがあるので、その処理をします。
単価は、「@228」なので、「150*228」で「34,200」となります。
在庫は、「250-150」で「100」となります。
23日に、「700個」で「@230」の受け入れがあります。金額は、「700*220」で「154,000」となります。
在庫は、「100」で「228」なので、金額は「22,800」となります。
個数は、「700+100」の「800」個です。
金額は、「154,000+22,800」の「176,800」です。
単価は、「176,800/800」の「221」です。
26日に500個の払い出しがあるので、その処理をします。
単価は、「@221」なので、「500*221」で「110,500」となります。
在庫は、「800-500」で「300」となります。
29日に250個の払い出しがあるので、その処理をします。
単価は、「@221」なので、「250*221」で「55,250」となります。
在庫は、「300-250」で「50」となります。
答えは、「A:66,600」「B:102,600」「C:68,400」「D:55,250」となります。
先入先出法ですが、読んで字のごとく、古いものを先に出したとして計算する方法です。
受け入れと払い出しをまとめたのが上記の画像となります。
コツコツ計算していってください。
言葉にすると面倒ですが、述べていきます。
在庫は、期首の100個の@200で「20,000」となります。
まず、2日の受け入れです。
400個に@225なので、金額は、「90,000」となります。
3日に払い出しがあるので、その処理をします。
300個の払い出しですが、そのうち100個は、期首在庫を払い出します。期首の100個の@200で「20,000」となります。
残り200個は、@225の在庫となります。「200*225」で「45000」となります。
合計額は、「20000+45000」の「65,000」です。
在庫は、200個の@225で、金額は、「45,000」です。
9日に、「800個」で「@230」の受け入れがあります。
「800*230」なので、金額は「184,000」です。
在庫は、先の200個@225の金額「45,000」と、当該受入のものとなります。
11日に450個の払い出しがあるので、その処理をします。
450個のうち、200個は@225の金額「45,000」が先に払い出されます。
残り250個は、「@230」の受け入れたものを当てます。
金額は、「250*230」で「57,500」です。
合計額は、「45,000+57,500」で「102,500」です。
在庫は、550個@230で「126,500」となります。
16日に300個の払い出しがあるので、その処理をします。
在庫は、550個@230で「126,500」のを使います。
「300*230」で「69,000」となります。
在庫は、550-300で「250個」で、@230なので「57,500」となります。
18日に150個の払い出しがあるので、その処理をします。
150個で@230なので、「150*230」の「34,500」となります。
在庫は、100個@230で「23,000」です。
23日に、「700個」で「@230」の受け入れがあります。金額は、「700*220」で「154,000」となります。
在庫は、100個@230で「23,000」のと、今回受け入れたものとなります。
26日に500個の払い出しがあるので、その処理をします。
500個のうち100個は、@230で、「23,000」となります。
残る400個は、@230のものとなり、金額は、「400*230」の「88,000」となります。
合計額は、「23000+88000」の「111,000」となります。
在庫は、700-400の「300個」で@220、金額は、「66,000」となります。
29日に250個の払い出しがあるので、その処理をします。
在庫の単価は、@220です。「220*250」で金額は、「55,000」となります。
在庫は、「300-250」で「50」となります。
本問では、 101 号工事の材料費が問われています。
101号工事は、3日、18日、29日で、それぞれ、「65,000」、「34,500」、「55,000」となります。
合計額は、「65,000+34,500+55,000」の「154,500」となります。
総平均法は、一番カンタンです。
上記画像のように、受け入れ数と受け入れ金額とを集計します。
受け入れ数量は、「100+400+800+700」の「2000」個です。
受け入れ金額は、「20,000+90,000+184,000+154,000」の「448000」です。
単価は、「448000/2000」の「@224」となります。
残っているのは、「50個」です。
ですから、「224*50」の「11,200」が答えとなります。
答えは…、
…です。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
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アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
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教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級
」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級
」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
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高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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