建設業経理士2級 第36回 過去問+解説 第2問 文章問題(4)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『未払賃金』の問題です。要は、期末の決算時に、「仮払消費税」と「仮受消費税」をどう処理するかを問うているだけです。テキストを精読しておけば、速攻で解けるはずです。

第2問 文章問題(4)未払賃金

 ◇問題◇

 

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解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 ところで、「借方」は「左がわ」で、スマホを持つ方です。

 対して、「貸方」は「右がわ」で、スマホを操作したり、十手で配偶者を打ち据えるときの方です。

処理1

 経過勘定項目の「未払賃金」の処理が問われてます。

 問題文には、「前月賃金未払 高が¥523,000」とあります。

 と言うことは、月初には、「未払賃金」が「貸方」に「¥523,000」計上されていたわけです。

 

処理2

 経過勘定項目の「未払賃金」ですが、これは、月初になると、再振替仕訳を切ります。

 つまり…、

 借方:未払賃金 523,000

 貸方:賃金 523,000

 …という仕訳を切ります。

 当該仕訳をT字勘定に転記しましょう。

 「未払賃金」は…、

 

 …となります。

 「賃金」は…、

 

 …となります。

処理3

 当月の賃金支払いの仕訳を切ってみましょう。

 問題文には、「当月の賃金について、支給総額¥3,273,000 から源泉所得税等¥589,000 を控除し、現金にて支給した。」とあります。

 仕訳を切ると…、

 借方:賃金 3,273,000

 貸方:預り所得税 589,000

 貸方:現金 2,684,000

 …と相なります。

 本問を解くのに必要なのは、「借方:賃金 3,273,000」の方です。

 当該仕訳を「賃金」のT字勘定に転記しましょう。

 「賃金」のT字勘定は…、

 

 …と、相なります。

処理4

 問題文には、「当月の労務費計上額が¥3,138,000」となっています。

 言うなれば…、

 借方:労務費(未成工事支出金とか) 3,138,000

 貸方:賃金 3,138,000

 …という仕訳が切られたってな次第です。

 当該仕訳をT字勘定に転記すると…、

 「賃金」のT字勘定は…、

 

 …と、相なります。

 貸方の合計額は、「523,000+3,138,000」の「3,661,000」です。

 借方の残高は、「3,273,000」です。貸方との差額は、「3,661,000-3,273,000」で「388,000」となり、これが「未払賃金」と、相なります。

 ところで、最終解答には関係ないですが、仕訳を切ると…、

 借方:賃金 388,000

 貸方:未払賃金 388,000

 …となり、「未払賃金 388,000」が次月に繰り越されることになります。

こたえ

 答えは…、

 

 …です。

 >>> 次の問題へ。


第36回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:資本準備金

 2問:公社債の買い入れ

 3問:消費税処理

 4問:資本的な修繕

 5問:工事進行基準

第2問:文章問題

 1問:材料費

 2問:銀行残高

 3問:本支店会計

 4問:未払賃金

第3問 個別問題

 1問:

 2問:工事別原価計算表

第4問 計算計算

 材料の払出単価

第5問 精算表

 精算表:インデックス・ポイント

 精算表:設問1

 精算表:設問2

 精算表:設問3

 精算表:設問4

 精算表:設問5

 精算表:設問6

 精算表:設問7

 精算表:設問8

 精算表:設問9

 精算表:設問10

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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