建設業経理士2級 第36回 過去問+解説‐第1問(5)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「工事進行基準」の問題です。第36回試験の第1問‐仕訳問題の5問目。完成工事補償引当金の処理の問題ですが、難しくはありません。確実に取りましょう。

第1問(5)‐工事進行基準

 ◇問題◇

 


 ◇勘定科目群◇

 

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解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 ところで、「借方」は「左がわ」で、数珠を持つ方です。

 対して、「貸方」は「右がわ」で、配偶者にパスタソースをかけるときの方です。

ポイント

 

 

 上記2つは、超絶重要な公式です。建設業経理士では、絶対に出ます。ガチ暗記しましょう。

処理1‐前期の収益を計算

 おなじみの「工事進行基準」の問題です。

 問題文には、「前期より着工したP工事」とあるので、本問は、2年目が舞台です。

 よって、前期の収益を計算する必要があります。

 問題文には、「P工事(請負金額¥45,000,000 工事原価見積額¥39,150,000)」とあります。

 先の公式に数字を入れていくと…

 「45000000*7830000/39150000-0」の「9,000,000」が、前期の工事収益であることがわかりました。

処理2‐当期の収益を計算

 次に、当期の収益を計算します。

 問題文には、「当期において追加工事の発生により、追加請負金¥3,000,000 を獲得するととも に、工事原価見積額を¥2,130,000 増額している。」とあります。

 「見積の修正」があるので、「こっちの公式」を使うことになります。

 新しい請負金と工事原価見積額を計算します。

 新しい請負金は、「45,000,000+3,000,000」で「48,000,000」となります。

 新しい工事原価見積額は、「39,150,000+2,130,000」で、41,280,000」となります。

 これで、公式の数字の変更が終わりました。

 次にやるのは、分子部分の実際発生原価の計算です。

 問題文には、「前期の工事原価発生額は¥7,830,000 であり、当期は¥11,984,400 で あった。」とあります。

 んなもんで、「7,830,000+11,984,400」の「19,814,400」が分子となります。

 んで、先に見たように、前期の工事収益は、「9,000,000」でした。

 やっと、公式に入れる数字がそろいました。

 「(48,000,000*19,814,400/41,280,000)-9,000,000」

 「(48,000,000*0.48)-9,000,000」

 「23,040,000-9,000,000」

 「14,040,000」

 …と、相なります。

処理3‐仕訳

 答えの仕訳ですが、「資産」の増加と、「収益」の認識なので…、

 借方:完成工事未収入金 14,040,000

 貸方:完成工事高 14,040,000

 …と、相なります。

 後は、それぞれの記号を、「勘定科目群」から探して、付記するだけです。

こたえ

 記号を付与すれば、答えは…、

 

 …です。

 >>> 次の問題へ。


第36回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:資本準備金

 2問:公社債の買い入れ

 3問:消費税処理

 4問:資本的な修繕

 5問:工事進行基準

第2問:文章問題

 1問:材料費

 2問:銀行残高

 3問:本支店会計

 4問:未払賃金

第3問 個別問題

 1問:

 2問:工事別原価計算表

第4問 計算計算

 材料の払出単価

第5問 精算表

 精算表:インデックス・ポイント

 精算表:設問1

 精算表:設問2

 精算表:設問3

 精算表:設問4

 精算表:設問5

 精算表:設問6

 精算表:設問7

 精算表:設問8

 精算表:設問9

 精算表:設問10

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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