消防設備士 乙種3類の免除早見表

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 不活性ガス等の消火設備の整備ができる、消防設備士 乙種3類試験の免除早見表が、本ページです。

 乙種3類の試験免除は、甲種の1~5類の免状保持者と乙種の1・2・4~7類の免状保持者と、電気工事士(1種・2種)・電験(1~3種)の免状保持者と、そして、検定協会職員と技術士(機械・衛生)に付与されます。

 なお、免状保持者なので、注意してください。

 単なる合格者では、免除は受けられないので、前もって免状等を発行しておく必要があります。(コピーして願書に貼ります。)

 さて、答えとも言うべき早見表は、下記画像です。

 

 表の「電工」とは電気工事士です。1種・2種とも免除が可能です。

 「電主」とは、電気主任技術者で通称「電験」です。1~3種とも免除が受けられます。

 技術士等とは、検定協会職員と技術士(機械・化学)に当たります。

 端末なりに落として、ゆっくり見てください。なお、結論の数字は以下です。

結論

 まず最初に結論から言うと…、

 甲1・甲2と乙1・乙2の免状保持者は、筆記の「11問」が免除されます。

 甲3・4・5と乙4~7の免状保持者は、筆記試験の「6問」が免除されます。

 電工・電主は、筆記試験の「6問」が免除されます。

 技術士等は、筆記試験の「20問」が免除されます。

 「免除」はすべて筆記試験(択一試験)が対象であり、実技の鑑別に一部免除はありません。

重要な注記事項

 免除を受けるにあたって、必ず頭に入れておかないといけないことが1つあります。

 筆記で構造機能・整備が一部免除されても、実技試験では、それらの問題は、平気の平左で出題されることです。

 たとえば、電工・電験の保持者は、構造機能(電気)の4問が免除されますが、実技では、構造機能(電気)に絡んだ問題が出題される公算が大です。

 筆記で免除されても、実技で出題されるので、免除とは、要は「筆記の問題を解かなくていいだけ」であり、「勉強しなくても済む」ではないので要注意です。

 構造・機能・整備は、勉強してないと、実技で99%落ちます。

 勉強しなくて済む、受験生に嬉しい実質的な免除は、「法令」と「基礎的知識」しかない、と考えておいてください。

甲1・甲2と乙1・乙2の免状保持者

 先も言ったように、甲1・甲2と乙1・乙2の免状保持者は、筆記の「11問」が免除になります。

 反対に言うと、本試験では、筆記「19問」と実技「5問」を受けることとなり、その詳細は以下の通りです。

 甲1・甲2と乙1・乙2の免状保持者が解かないといけない問題(勉強しないといけない問題)は…、

 法令類別の「4問」と…、

 構造機能(機械)の「8問」と…、

 構造機能(電気)の「4問」と…、

 規格の「3問」と…、

 実技の鑑別が「5問」で…、

 筆記「19問」と実技「5問」を、本試験で受けることになります。

 なお、電工・電主の免状保持者は、構造機能(電気)の4問が免除となるので、筆記は「15問」が勉強対象となります。

 筆記「15問」の内訳は、法令類別「4問」、構造機能(機械)「8問」、規格「3問」です。

 前述した「重要な注記事項」は、必ず目を通しておいてください!

甲3・4・5と乙4~7の免状保持者

 先も言ったように、甲3・4・5と乙4~7の免状保持者は、筆記の「6問」が免除になります。

 反対に言うと、本試験では、筆記「24問」と実技「5問」を受けることとなり、その詳細は以下の通りです。

 甲2・4・5と乙4~7の免状保持者が解かないといけない問題(勉強しないといけない問題)は…、

 法令類別の「4問」と…、

 基礎的知識(機械・電気)の「5問」と…、

 構造機能(機械)の「8問」と…、

 構造機能(電気)の「4問」と…、

 規格の「3問」と…、

 実技の鑑別が「5問」で…、

 筆記「24問」と実技「5問」を、本試験で受けることになります。

 なお、電工・電主の免状保持者は、基礎的知識(電気)の2問と構造機能(電気)の4問が免除となるので、筆記は「18問」が勉強対象となります。

 筆記「18問」の内訳は、法令類別「4問」、基礎的知識(機械)「3問」、構造機能(機械)「8問」、規格「3問」です。

 前述した「重要な注記事項」は、必ず目を通しておいてください!

電工・電主の免状保持者

 先も言ったように、電工・電主の免状保持者は、筆記の「6問」が免除になります。

 反対に言うと、本試験では、筆記「24問」と実技「5問」を受けることとなり、その詳細は以下の通りです。

 電工・電主の免状保持者が解かないといけない問題(勉強しないといけない問題)は…、

 法令共通の「6問」と…、

 法令類別の「4問」と…、

 基礎的知識(機械)の「3問」と…、

 構造機能(機械)の「8問」と…、

 規格の「3問」と…、

 実技の鑑別が「5問」で…、

 筆記「24問」と実技「5問」を、本試験で受けることになります。

 なお、消防設備士の免状を有する電工・電主の方は、免状の類に応じて免除が受けられます。

 甲1・甲2と乙1・乙2なら法令共通の6問分と基礎的知識(機械)の3問が免除で、甲3・4・5と乙4~7なら法令共通の6問が免除です。

 繰り返しますが、前述した「重要な注記事項」は目を通しておいてください!

その他の免除者

 技術士等の方も、試験の免除がありますが、ごく少数であり、免除内容も上述した免除早見表を見ればすぐわかるので、当該ページでは割愛します。

消防設備士のこまごましたもの

 消防設備士に関するこまごましたことは、「消防設備士:ブログ記事」をばご参考ください。

みんなとシェアする