結論から言うと、消防設備士の勉強時間は、「2~3ヶ月強」です。
消防設備士は、暗記型の試験なので、長すぎると忘れて非効率になり、短すぎると暗記・記憶が追いつかずに苦戦することになります。
キッチリ本腰を入れた勉強で、「2~3ヶ月強」で済ますのが一番効率的で負担も少なく、ロスがないと思います。
乙種は、2~3ヶ月あれば十分。
対して、甲種は、「製図」があるので、2~3ヶ月+“製図1ヶ月”を見ておきます。
なお、試験勉強のほとんどは、電車やバス等の通勤時間で可能なので、通勤時間もカウントすれば、「2~3ヶ月強」はけっこう短縮できます。
消防設備士の試験は、基本的な出題しかありません。
ですから、頭を抱えて考えたり、理解するのに手間取ったりはしないでしょう。
まあ、始めて消防設備に接する人は、何が何やらわからずで、時間がかかるでしょうが、慣れたら大丈夫です。
消防設備士は、テキストを読んで問題集を解いて、消防法の規制や感知器の設置基準、工事や点検の手順・要領などなどを憶えたら、穏当に合格できます。
こまごまとした数字や語句や決まりごとが、これでもかというくらいに出まくります。
「2~3ヶ月」という数字は、こういう表やリスト、語句、定義の暗記と記憶の時間なのです。
さて、「消防設備士の独学」で詳しく述べていますが、学科や実技の一部は、問題演習を「2~3回」しておけば、穏当に合格圏に入れます。
「2~3ヶ月」という数字は、問題演習の数を確保する時間でもあるのでした。
以下は、乙種受験の人には関係ありません。
甲種には、実技試験に「製図」が加わります。
当該製図が、消防設備士試験の最大の難所なので、けっこうな手間と時間を食います。
製図問題そのものは、難しくないのです。
なぜなら凝った問題を出すと、採点側の手間が増えるからで、ある程度の難易度におさまっています。
しかし、“難しくはない”とはいえ、建築や設計の学校や学部を出ていないド素人にとっては、ゼロからの出発となるために、慣れるまでに相応に時間がかかります。
テキストと問題集の問題をみっちり解いて、製図専門の問題集で練習をすれば、合格圏内に入れますが、そこまで自分を持っていくのに時間がかかります。
製図だけで、「1ヶ月」は見ておいた方が、無難です。
強行軍の試験勉強が苦にならない人や、時間に余裕のある人なら1ヶ月も要らないでしょうが、わたしは、「うーん、やっぱり1ヶ月は見ておいた方が気持ち的に楽でいいよなー」と思います。
わたしは1ヶ月合格でしたが、製図の短期勉強は、正直しんどかったです。もう2度とやりたくありません。甲種は、単独で製図に1ヶ月を割くくらいが“ベター”です。
乙種の勉強時間は、「2~3ヶ月」を見ておくと、必要かつ十分です。このくらいあれば、余裕を持って合格できる実力を身に付けられます。
甲種の勉強時間は、先の「2~3ヶ月」に「製図の1ヶ月」を見ておくことを推奨します。
「製図」は、実技試験の決め手でもあるので、最低1ヶ月の時間を見ておくのが最も無難です。
でないと、大学受験並みの苦学が待っています。試験なんかで必死になりたくない人は、時間を見ておいてください。
なお、試験科目個々の勉強方法は、「消防設備士の独学」をお読みください。
消防設備士に関するこまごましたことは、たとえば、「電気工事士免除の実態」とかの記事を、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「消防設備士:ブログ記事」をばご参考ください。
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