建設業経理士2級 第38回 過去問+解説 第5問 精算表 設問4

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第38回試験の第5問『精算表』の設問4を解説するページです。当該設問は、「減価償却費」を処理する問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

第5問 精算表 設問4‐減価償却費

 ◇問題◇

 

 ◇問題全文◇

 

 ◇解答用紙◇

 

 (クリックして拡大。)

解説

 結論から言うと、当該設問の「仕訳はこちら」です。

 おなじみ「減価償却費」の処理です。

 カンタンな計算問題です。落ち着いて計算しましょう!

処理①

 ①ですが、問題文には…、

 「① 建物(本社用)」

 「取得原価 ¥88,000 残存価額 ゼロ 耐用年数 22 年 減価償却方法 定額法」

 …とあります。

 「なお書き」部分は、注意してください。補修工事があったのは、当期末なので、資本的支出で増加した「建物」については、償却しないです。早合点しないようにしてください

 よって、問題文にある数字「88,000」だけを償却します。

 定額法なんで、「88,000/22」で「4,000」が償却されます。

 「建物」は、「本社用」とあるので、ふつうに償却します。

 「解答用紙」を見ると、「建物減価償却費」とあるので、これを使うことがわかります。

 仕訳は…、

 借方:建物減価償却費 4,000

 貸方:建物減価償却累計額 4,000

 …となります。

処理②

 ②ですが、問題文には…、

 「機械装置(工事現場用)」

 「実際使用量 1,232 単位、取得原価 ¥180,000 残存価額 ゼロ 耐用年数 6 年 減価償却方法 生産高比例法」

 「見積総使用量 7,200 単位」

 …とあります。

 処理方法は、「生産高比例法」なので、「1,232/7,200」で計算することになります。

 取得原価は、「180,000」なので、「180,000*1,232/7,200」で、「30,800」が償却されなければなりません。

 さて、問題文には、「なお、月次原価計算において、毎月 100 単位を未成工事支出金に予定計上している。」とあります。

 毎月 100 単位なら、1年だと、「100*12」で「1,200」単位が計上されていることがわかります。

 すでに計上されているのは、「180,000*1,200/7,200」で、「30,000」なことがわかります。

 実際使用量の償却額が「30,800」なのに、期末の段階では、「30,000」しか計上されてないので、不足額の「30,800-30,000」の「800」を追加計上することになります。

 機械装置は、工事現場用なので、おなじみ「未成工事支出金」に加算することになります。

 「解答用紙」には、「機械装置減価償却累計額」があるので、これで仕訳を切ればいいことがわかります。

 仕訳は…、

 仕訳は、「費用」の認識と、「負債」の増加なので…、

 借方:未成工事支出金 800

 貸方:機械装置減価償却累計額 800

 …と、相なります。

 さて、「未成工事支出金」の変動がありました。後々で計算することになるので、「未支金」くらいにマークをしておくといでしょう。

処理③

 ③ですが…、

 「備品(本社用)」

 「取得原価 ¥72,000 残存価額 ゼロ 耐用年数 3 年 減価償却方法 定額法」

 「このうち取得原価¥18,000 は当期 12 月 1 日に取得したものである。」

 …とあります。

 まず、期中取得した分を計算しましょう。

 問題文には、「会計期間は 1 年( 4 月 1 日から 3 月 31 日)」とあります。

 「当期 12 月 1 日に取得した」とあるので、12月・1月・2月・3月の計「4カ月」分を償却することになります。

 期中取得分は、「¥18,000」です。「定額法」で計算します。

 よって、「18,000/3*4/12」の「2,000」が期中分の償却となります。

 「解答用紙」を見ると、「備品減価償却費」とあるので、これを使用することになります。

 仕訳は…、

 借方:備品減価償却費 2,000

 貸方:備品減価償却累計額 2,000

 …と、相なります。

 さて、期首から期末まであった備品は、「72,000-18,000」の「54,000」です。「定額法」で計算します。

 償却は、「54,000/3」の「18,000」が償却されます。

 仕訳は…、

 借方:備品減価償却費 18,000

 貸方:備品減価償却累計額 18,000

 …と、相なります。

 2つの仕訳を合体すると…、

 借方:備品減価償却費 20,000

 貸方:備品減価償却累計額 20,000

 …と、相なります。

 以上で、「4」の処理が終了です。

 落ち着いて、指差し確認をしながら、「整理記入」に、転記してください。

確認用

 当該設問の仕訳は、「こちら」です。

 あと、念のために、問題全体の答えですが…、

 

 …こうなっています。

 >>> 続きはこちら。


第38回

 インデックス

第1問:仕訳

 1問:配当の支払

 2問:社債発行と繰延処理

 3問:土地購入

 4問:当座借越

 5問:工事進行基準

第2問:文章問題

 1問:内部利益の控除

 2問:消費税

 3問:賞与引当金

 4問:総合償却

第3問 個別問題

 1問:工事間接費

第4問 理論+計算

 工事別原価計算表

 理論問題

第5問 精算表

 精算表:インデックス・ポイント

 精算表:設問1

 精算表:設問2

 精算表:設問3

 精算表:設問4

 精算表:設問5

 精算表:設問6

 精算表:設問7

 精算表:設問8

 精算表:設問9

 精算表:設問10

PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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