第19回‐仕訳過去問(H28/3実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『仕入割引』の仕訳。第19回試験の第1問‐仕訳問題の1問目。早期決済に伴う割引をどう処理するかが問われている。基礎・基本の仕訳問題。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。

第1問‐仕入割引

 ◇問題◇

 


 ◇勘定科目群◇

 

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解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問のケースは、「工事未払金」を決済日よりも早く支払ったときに受ける、「仕入割引」を処理します。

 「仕入割引」の根拠は、『利息』です。もし、決済日まで支払わなかったら、当該支払代金には、銀行の『利息』が付いたはずです。それを犠牲にして支払っているのですから、その分の対価をよこせ、という寸法です。

 ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。

 対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者に説法をするときの方です。

仕訳は普通

 まず、\2,245,000の「工事未払金」を決済したのですから、負債の減少で…、

 借方:工事未払金 2,245,000

 …と相なります。

 後は、お相手の貸方をチョメチョメするだけです。

割引と支払

 ところで、「工事未払金」とは、資材等の「仕入」を行なった際に、使用される勘定科目です。

 んなもんで、当該決済に伴う割引については、「仕入割引」を使用します。金額は\12,600です。

 小切手で支払った金額は、「2245000-12600」の「2,232,400」となります。小切手ですから、「当座割引」で処理します。

 仕入割引は、言うなれば、“負けてもらった”のですから利益の増加で、小切手の支払は当座預金の減少ですから…、

 貸方:当座預金 2,232,400

 貸方:仕入割引 12,600

 …と相なります。





まとめとこたえ

 答えは…、

 

 …です。

 一口コメントです。

 支払代金の一部割引は、「仕入割引」で、「収益」です。

 対して、完成工事未収入金を、決済日より早く支払ってもらった際の割引は、「売上割引」で、「費用」です。

 整理して憶えましょう。

 なお、「売上割引」も過去問に登場しています。

 「20回‐第1問の5問目:売上割引」をば、参考にしてみてください。

19回‐第1問:仕訳

 1問:仕入割引・・・「ふつう」。

 2問:工事進行基準・・・「ふつう」。

 3問:すくい出し方式・・・「ふつう」。

 4問:賃金支払・・・「ふつう」。

 5問:貸倒・・・「ふつう」。

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PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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