本問は『すくい出し方式』の仕訳。第19回試験の第1問‐仕訳問題の3問目。すくい出し方式うんぬんに拘泥せず、問題文と使用勘定科目から手を付けるとよい。前提把握を。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
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結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
本問は、「すくい出し方式」に疎くても、問題文をしっかり読んで冷静に判断すれば、正解に漕ぎ着けられるかと思います。
一見して「???」でも、できるところから、手を付けていきましょう。ま、当該処理は、試算表等の総合問題でよく出るので、過去問をしっかり解いた受験生なら、そう困らないはずです。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。
対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者に活を入れるときの方です。
問題文には、最初の方に「仮設材料の消費分の把握」云々とあるので、期中において、資材なり仮設材料なりを使用したことが伺えます。
「使用勘定科目」を、つらつらと眺めると、当該仮設材料の消費には、「材料貯蔵品」が使えそうな勘定です。
で、工事がらみで、何かしらを費消した場合は、おおむね「未成工事支出金」で処理します。
んなもんで、「仮設材料の消費」うんぬんを、仕訳で表現すると…、
借方:未成工事支出金 ×××
貸方:材料貯蔵品 ×××
…と考えることができます。
つまり、「仮設材料を消費」際に、先の仕訳が切られた、ってな塩梅です。
当該仕訳が、本問の前提です。
問題文には、「工事が完了して、仮設材料が倉庫に戻された。評価額は\250,000である」とあります。
つまりは、いったん「未成工事支出金」で計上したものが、額面分、戻ってきたという次第です。
単に、戻ってきた分だけ修正したらいいだけです。先とは逆の仕訳となるので…、
借方:材料貯蔵品 250,000
貸方:未成工事支出金 250,000
…と相なります。
答えは…、
…です。
一口コメントです。
仕訳問題で、とっぴな出題があった場合は、『問題の前提』を考えてみてください。
建設業経理士2級も難化していています。こういう問題も出ますので、慣れておきましょう。
建設業経理士2級の仕訳問題には、『解答に記号を付す』という、他の簿記試験にはない、固有の特徴があります。
このように、勘定を書く左側に「記号欄」があり、当該記号は「使用勘定科目群」にあります。
本試験という緊張している時だと、“ついウッカリ”忘れることがあります。
あまり意味がないので面倒ですが、普段から、記号を記入する訓練をしておきましょう。毎回やっていると、身体が覚えるので、本試験でポカをしません。
1問:仕入割引・・・「ふつう」。
2問:工事進行基準・・・「ふつう」。
3問:すくい出し方式・・・「ふつう」。
4問:賃金支払・・・「ふつう」。
5問:貸倒・・・「ふつう」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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