本問は『貸倒』の仕訳。第19回試験の第1問‐仕訳問題の5問目。普通の貸倒処理です。ですが、注意事項があるんで、読んでおいて下さい。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。
◇問題◇
◇勘定科目群◇
(クリックして拡大。)
結論から言うと、「答えはこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
いやらしいところはないので、普通に仕訳を切ればいいです。気にするところはありません。
ポイントは特にないです。
前期の「完成工事未収入金」の\2,573,000が回収不能になったので、資産を減らす仕訳となります。んなもんで…、
貸方:完成工事未収入金 2,573,000
…と相なります。
本問では、貸倒引当金が\2,100,000計上されています。
取り崩せばいいので、負債の減少で…、
借方:貸倒引当金 2,100,000
…と相なります。
回収不能額は\2,573,000で、引き当て処理できるのは\2,100,000なので、その差額「2573000-2100000」の「473,000」が損失となります。
費用の増加なので…、
借方:貸倒損失 473,000
…と相なります。
答えは…、
…です。
一口コメントです。
本問は、問題文に『前期の完成工事未収入金』とあるので、いつも通りの貸倒処理となります。
もしこれが、「“当期の”完成工事未収入金」であれば、計上されている貸倒引当金は、充当できません。従って、全額が貸倒損失となります。
というのも、計上されている貸倒引当金は、前期までの債権に対応しているからです。
「前期の分は前期の分、当期の分は当期の分」なので、注意してください。よく出ます。
建設業経理士2級の仕訳問題には、『解答に記号を付す』という、他の簿記試験にはない、固有の特徴があります。
このように、勘定を書く左側に「記号欄」があり、当該記号は「使用勘定科目群」にあります。
本試験という緊張している時だと、“ついウッカリ”忘れることがあります。
あまり意味がないので面倒ですが、普段から、記号を記入する訓練をしておきましょう。毎回やっていると、身体が覚えるので、本試験でポカをしません。
1問:仕入割引・・・「ふつう」。
2問:工事進行基準・・・「ふつう」。
3問:すくい出し方式・・・「ふつう」。
4問:賃金支払・・・「ふつう」。
5問:貸倒・・・「ふつう」。
結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。
当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。
公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。
PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。
なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。
アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。
とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。
受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。
教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、
簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。
簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、
過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。
建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。
建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。
「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。
合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。
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