第19回‐仕訳過去問(H28/3実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『工事進行基準』の仕訳。第19回試験の第1問‐仕訳問題の2問目。仕訳問題では馴染みの薄い論点ですが、他の問題では、ド頻出なので、困る人は少ないでしょう。落ち着いて計算すれば解けます。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。

第2問‐工事進行基準

 ◇問題◇

 


 ◇勘定科目群◇

 

 (クリックして拡大。)

解説

 結論から言うと、「答えはこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問は、一種の知識問題です。

 まずは、「工事進行基準」の公式を、1字1句、頭に叩き込みましょう。

 その公式とは…、

 工事収益=請負金額×「当期末までの実際発生原価累計額/見積り工事原価総額」-過年度工事収益累計額

 …です。

 『公式』があやふやだと、先々で必ず間違います。ブツブツと何度も唱えて、周りから白い目で見られてください。

 兎にも角にも、「工事進行基準」は、『公式』です!!!

 ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。

 対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフ・お箸を持ったり、配偶者にチョップをするときの方です。

前期の完成工事高(工事収益)

 まず、第1に計算すべきは、前期の完成工事高(工事収益)です。

 ここがわからないと、先の公式の…、

 工事収益=請負金額×「当期末までの実際発生原価累計額/見積り工事原価総額」-過年度工事収益累計額

 …ここの部分がわからないため、当期の収益が計算できないからです。

 設問では、請負金額は「3,500,000」で、前期に発生した工事原価は「5,000,000」で、工事原価総額の見積りは「31,250,000」なので、これらの数字を公式に放り込むと…、

 「35,000,000×5,000,000/31,250,000‐0」の「5,600,000」が、前期の完成工事高(工事収益)となります。

当期の完成工事高(工事収益)

 次いで、当期の完成工事高(工事収益)を求めます。数字をぶち込むだけです。

 前提はほぼ一緒です。

 請負金額は「3,500,000」で、前期に発生した工事原価は「5,000,000」で、当期に発生した工事原価は「12,500,000」で、工事原価総額の見積りは「31,250,000」なので、これらの数字を公式に放り込むと…、

 「35,000,000×(5,000,000+12,500,000)/31,250,000‐5,600,000」の「14,000,000」が、当期の完成工事高(工事収益)となります。

 完成工事高は、いわば「売上」なので…、

 貸方:完成工事高 14,000,000

 …と相なります。

借方処理

 前期の「完成工事高」は、\5,600,000です。

 但し書きには、「なお、前期に、第1期の工事代金\7,000,000の入金があった」とあります。

 前期の仕訳を整理してみれば…、

 借方:当座預金 7,000,000

 貸方:完成工事高 5,600,000

 貸方:未成工事受入金 1,400,000

 …となります。。

 つまり、当期首には、貸方に、「未成工事受入金 1,400,000」が計上済み、ってな次第です。

 んなもんで、当期の売上\14,000,000の認識においては、当該計上済みの「未成工事受入金 1,400,000」を控除する、ってな次第です。

 従って、計上する「完成工事未収入金」は、「14000000-1400000」の「12,600,000」となります。

 んなもんで、仕訳は…、

 借方:未成工事受入金 1,400,000

 借方:完成工事未収入金 12,600,000

 …と相なります。





まとめとこたえ

 答えは…、

 

 …です。

 一口コメントです。

 本問の肝は、なんと言っても『公式』です。ここがダメだと手の打ち様がないので、完全に暗記してください。

 公式さえ憶えられたら、後は数字を代入していくだけです。

 本問は、「習うより慣れろ」です。最低3回は繰り返しておくと、本試験では鉄壁です。

必ず!チェック!!

 建設業経理士2級の仕訳問題には、『解答に記号を付す』という、他の簿記試験にはない、固有の特徴があります。

 

 このように、勘定を書く左側に「記号欄」があり、当該記号は「使用勘定科目群」にあります。

 本試験という緊張している時だと、“ついウッカリ”忘れることがあります。

 あまり意味がないので面倒ですが、普段から、記号を記入する訓練をしておきましょう。毎回やっていると、身体が覚えるので、本試験でポカをしません。

19回‐第1問:仕訳

 1問:仕入割引・・・「ふつう」。

 2問:工事進行基準・・・「ふつう」。

 3問:すくい出し方式・・・「ふつう」。

 4問:賃金支払・・・「ふつう」。

 5問:貸倒・・・「ふつう」。

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PDF過去問の閲覧

 結論から言うと、PDF形式の過去問でイライラしている人は、「タブレット」で閲覧する、といった次第です。

 

 当方、PDF過去問の閲覧には、12インチのタブレットを使いますが、「紙」の過去問と遜色なく、問題演習に集中できています。

 公式のPDF過去問は、スマホだと画面が小さくて問題文が読み難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“問題演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないというのが実感とするところです。

 PDFタイプの過去問演習でイライラしている方は、「タブレット」の活用を勧めます。押入れから出してみてください。

 なお、手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。

 アンドロイド製のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDFの閲覧も可能で、コストパフォーマンスが秀逸です。

 とりわけ、スマホしか持ってない方に勧めます。小さい画面での問題演習は、倍疲れます。

 受験が終わっても、アレコレ使えますし、安価なサブ機としても使えます。これを機に「Fire HD」を買っても、損はないです。

独学向け教材

 教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な方は…、

 簿記2級持ちの方は、ネットスクールの「建設業経理士 過去問題集&テキスト 2級 出題パターンと解き方」1冊で事が足ります。

 簿記3級持ちの方は、テキストと問題集は、TACの「スッキリわかる 建設業経理士2級」と「スッキリとける問題集 建設業経理士2級」を…、

 過去問には、「合格するための過去問題集 建設業経理士2級 」を使えばよいでしょう。

 建設業経理士2級は、市販されている教材が少ないので、大概、こうなるかと思います。試験会場でも、多くの人が同じような教材を手にしていました。

 ところで、電卓です。

 100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。

 高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。

 簿記2級では必須の高品質電卓と避けるべきペラペラ計算機

 左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。

 高品質な計算機

 考えるのが面倒な人は、わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。これで支障ありません。建設業経理士もこれで受験しました。

建設業経理士2級のこまごましたもの

 建設業経理士に関するこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 「建設業経理士の投稿記事」をばご参考ください。

 合格体験記は「建設業経理士2級の合格体験記」で、合格証書は「建設業経理士2級の合格証書」です。

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